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日本で生かせるか、“キャッシュレス先進国”中国からの警鐘

4/22(月) 8:30配信

MONEY PLUS

デジタルネイティブである2000年代生まれが大学生になりつつある中国。彼らは経済的にも物質的にも豊かな子供時代を過ごしており、消費意欲が旺盛です。しかも、モノを買って現金で支払ったことがほぼない「財布を持たない」世代でもあります。

【データで確認】世界的に見て、中国はこんなにフィンテックが普及していた

日本でも国を挙げてキャッシュレス化が進められていますが、金融リテラシーが形成されないまま進めばどうなるのか。キャッシュレス先進国である中国の若者のお金事情を紹介します。

大学生のネット決済使用率は96.8%

中国では「00後」と呼ばれ、デジタルネイティブとして育ってきた2000年代生まれの若者たちが、大学生になろうとしています。彼らは次代の消費を握る世代として、その動向が注目されています。

親世代は中国の高度経済成長の恩恵を受け、その子供である00後は経済的にも物質的にも豊かな幼少期を過ごしています。ほとんどが一人っ子のため、それらを独占的に受け、自身も消費意欲が旺盛です。

加えて、彼らが誕生した2000年頃は、騰訊(テンセント、1998年設立)、阿里巴巴(アリババ、1999年設立)、百度(バイドゥ、2000年設立)など、現在の中国を牽引するプラットフォーマーが誕生しています。このようにITの成長や発展とともに成長した彼らが大学生となり、親元を離れた生活を始めているのです。

中国のリサーチ会社であるIResearchの「2018年大学生消費洞察報告」によると、大学生の日々の生活はネットによって成り立っていることがわかります。大学生のうち、90.7%はネット通販の淘宝(タオバオ)をよく使い、生活用品をそろえています。その支払いはネット決済となり、大学生のネット決済の使用率は96.8%。ほぼ現金を代替している状態です。

生活用品以外の高額な消費をする場合は、クレジットアプリで簡単に分割して購入も可能で、およそ半数に相当する50.7%が使用しています。

欲しいものがあって、持っているお金が足りないという現実があっても、スマホで瞬時にかつ安易に入手できてしまう。金融リテラシーがしっかりしていない大学生が、気づかないうちに多額の債務を抱えてしまう、といった事態も起きています。

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最終更新:4/22(月) 8:30
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