ここから本文です

パッキャオ推薦選手が明かした那須川天心“強さ”の正体

4/22(月) 4:58配信

THE PAGE

総合格闘技イベント「RIZIN.15」が21日、横浜アリーナで行われ、那須川天心(20、TARGET/Cygames)が、ボクシングの6階級王者で現WBA世界ウェルター級王者のマニー・パッキャオ(40、米国)が推薦したフリッツ・ビアグタン(23、フィリピン)から2度のダウンを奪い3回1分24秒にTKO勝利を収めた。試合前にパッキャオの“秘蔵っ子”ではなかったという衝撃事実が判明したがタフなファイトで天心をてこずらせた。天心の次戦は7月に大阪で開催されるRISEトーナメントの2回戦となる。天心曰く「ホーム」のRISEの決勝は9月だが、大晦日のフロイド・メイウェザー・ジュニア(42、米国)に続きパッキャオまで担いだRIZINは大晦日に向けてどんなビッグマッチを用意するのだろう。

パッキャオがRIZINリングに登場

 天心の試合を“温めた”のはパッキャオだった。WOWOWのボクシング番組「エキサイトマッチ」で流れるテーマ曲「fighthing blood」(つのだひろ)に乗って黒いスーツに赤いシャツの襟を片方入れたままで花道を歩いて来る。
 リング挨拶は「天心とビアグタンは間違いなくエキサイトな試合になるだろう」とシンプルなものだったが、場内のテンションは上がった。ボクシング界のレジェンドが解説席の近くに座る御前試合に「緊張した」という天心は、その分の力みが加わって予告した“瞬殺KO”とはいかなかった。

「様子を見ていこう。色んなことを試そうと思ったのがダメ。ひとつの攻防に関してのコマンドみたいなものが、頭に浮かんできてね。逆に空回りして力みが多くなった」
 電光石火の攻撃は仕掛けずに慎重なスタート。
 試したいものの一つには右のパンチがあったという。
「左で倒すことが多い。右の攻撃をいっぱい使って右で倒したいと考えた。空回りして距離が近くなったりした」
 天心は、WBA世界バンタム級王者、井上尚弥ばりの右のロングレンジのジャブ、ショートレンジのジャブの連射から入った。終了間際には右フックが当たるが距離が近くて芯を外れた。

「タフで蹴りが良かった。それと凄い覚悟があった。相打ち覚悟で前に来たので距離が合わなかった。1ラウンドでも倒せるポイントはあったが、そこでも、ちょっと攻め遅れた」

 2ラウンドは天心がプレッシャーを強めた。左を狙うが一発打つと、ビアグタンも一発返してくる。何発かヒットしたが、仮にもキック、ムエタイで32勝2敗2分のキャリアを持つファイターである。
 父はISKA王者で、おまけにフィリピンファイターの特性とも言える打たれ強さがある。コーナーにつめ右が確実に顎を捉えたが下がらない。ローを右手でつかんで左を打ち込むが、ここでもひるまない。天心の左のハイキックが空を切るとグローブを叩いて拍手してニンマリと笑われる始末。だが、このままズルズル終わらないのが天心の神童たる所以なのだ。
 
 ラストラウンド。天心は決めにいった。左のストレートでビアグタンがよろけると、そこに左のボディ。さらに左で追いかけてフックに膝を交える嵐のようなコンビネーションでたたみかけてロープへ突き放すと左ストレートを顔面に打ち下ろす。威勢の良かったキックボクサーは、一番下のロープに背中を乗せるようにしてダウン。なんとか立ち上がってきたが、もう顔は傷だらけで目はうつろ。天心は左のストレートから膝をめりこませてとどめを刺した。

 ビアグタンがコーナーで手をつきうなだれる姿を確認すると天心は大好きな漫画「ドラゴンボール」の主人公・悟空の必殺技「かめはめ波」のポーズ。
「かめかめ波を昨日やられたんでやり返しました」
 前日計量でビアグタンに先にかめはめ波のポーズを決められていたお返しをする余裕があった。

1/3ページ

最終更新:4/22(月) 7:33
THE PAGE

こんな記事も読まれています

あなたにおすすめの記事

Yahoo!ニュースからのお知らせ