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再現性の高い本物のドロー 上田桃子も認めた19歳はドライバーがすごい【辻にぃ見聞】

4/23(火) 12:18配信

ゴルフ情報ALBA.Net

「KKT杯バンテリンレディス」で国内女子ツアーは7試合を終えて、開幕ダッシュに成功した選手・そうでない選手の差が出始めてきた。そんな中、上田桃子らを指導するプロコーチの辻村明志氏が気になった選手をピックアップ!

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■上田桃子も「あの子、うまいよ」と認める19歳
今大会では永井花奈のキャディを務めていた辻村氏。いつも以上に間近で様々な選手を見たが、一人気になった選手がいた。「Tポイント×ENEOS ゴルフトーナメント」で小祝さくらのキャディを務めた際にも、最終組で一緒に回ったS・ランクン(タイ)である。

「今回で同組の選手のキャディとして見るのは2度目ですが、すごくゴルフが上手い選手だと思います。ショット、アプローチ、パッティングまで全体的にスキが無く、ゲームマネジメントもうまい。流れを組み立てるのに秀でています。一球一球に対しての集中力もすごいですし、プレーも落ち着いています。19歳とは思えないですね」(辻村氏)

Tポイントで実際に見る少し前に上田桃子が、「あの子、うまいよ」と話していたという逸材。「今年のシード獲得は間違いないと思います。初優勝を挙げる可能性だって十分にあります」と辻村氏もべた褒めだ。

■再現性の高い“本物のドロー”がプレーの安定感を生む
中でも辻村氏が賞賛を送るのがドライバーショット。「平均より飛んでいて、かつ曲がらない。フォームのばらつきが少ないから、安定して同じ球を打ち続けられるタイプ。再現性の高いドローを打っているなという印象です」。KKT杯-でも、左ドッグレッグの打ち下ろしで多くの選手が3Wなどで刻む5番や10番といったホールでもドライバーで果敢に攻めた。「しっかりとバンカーを越えてフェアウェイをキープ。ドライバーに自信があるからできるんでしょうね」。

アドレスからスイングを解説する。「ワイドスタンスでフェースを少し開き気味に構えます。そこからインパクトにかけてフェースを閉じながらボールにヒットしていく。フェースが閉じたドローボールではなく、入射角も安定しているから、高低差もコントロールできているし、スピン量も適切なボールを打てるのです」。曲がり幅をコントロールするのがフェードより難しいドローボールにあって、このフェースコントロールは必須。

また、大きいトップからの動きが絶品だ。「スーパーオンプレーンと言ってもいいくらい奇麗にクラブが下りてきます。なぜ、それができるかというと、トップからの切り返しでヘッドが最後に動き出すからです。動き出す順番が足、腰、腕、手元。最後にヘッドが動き出します。ここまでの間が素晴らしいですね。また、この時に軸が一切傾かないから、オンプレーンで下ろすことができるんです。まさにドローヒッターのお手本と言ってもいい動きです。順序良い下半身リードで、大きな捻転差が生まれることで飛距離、そして、この順序が狂わず一定しているところに再現性が生まれています」。

優勝争いをしたTポイント以外にも、すでに「アクサレディス」で2位タイに入るなど徐々に大器の片鱗を見せている19歳。注目しておいて損はなさそうだ。

解説・辻村明志(つじむら・はるゆき)/1975年9月27日生まれ、福岡県出身。ツアープレーヤーとしてチャレンジツアー最高位2位などの成績を残し、2001年のアジアツアーQTでは3位に入り、翌年のアジアツアーにフル参戦した。転身後はツアー帯同コーチとして上田桃子、山村彩恵、藤崎莉歩、松森彩夏、永井花奈、小祝さくらなどを指導。様々な女子プロのスイングの特徴を分析し、コーチングに活かしている。プロゴルファーの辻村明須香は実妹。ツアー会場の愛称は“おにぃ”。

(撮影:上山敬太)<ゴルフ情報ALBA.Net>

最終更新:4/23(火) 12:18
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