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令和7981年12月31日、それはWindows最後の日

4/23(火) 11:40配信

@IT

 2019年4月1日、5月1日からの新元号が「令和」に決定、発表されました。「Windowsの場合は、Windows Updateで新元号対応が行われるはずだから大丈夫」と安心していませんか? Windows(3.0)が登場したのは平成が始まってからのこと。改元はWindowsにとって初めてのイベントであり、新元号に対応するための変更が想定外のところに影響しないとも限りませんよ。

【画像:Get-Date("R7981/12/31")」コマンドを実行してみた】

単に新元号のレジストリが追加されるだけじゃない!

 2019年4月10日の定例のWindows Updateで配布された更新プログラムで、Windowsに「新元号対応の変更」が行われなかったことに疑問を持った人は多いでしょう。

 しかし、新元号対応の変更は、改元が正式に決まって以降、徐々に進められてきたもので、今回の更新プログラムにもこれまでの変更が累積されて含まれています。これまでの変更に未知のバグがあって、今後、修正されることもあるでしょう(これまでもそのようなことが何度かありました)。

 4月の定例更新で多くのユーザーが期待していたことは、2019年5月1日からの新元号「令和」およびその短縮形「令」「R」の表示(書式設定)と解釈(日付変換、日付計算)に対応することだったと思います。

 これは最終的には、レジストリキー「HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Control\Nls\Calendars\Japanese\Eras」に「2019 05 01」という文字列型の値が追加され、この値に「令和_令_Reiwa_R」が設定されることで行われます。現時点でも手動でレジストリを追加することで変更できますが、これはITプロフェッショナルやアプリケーション開発者がテストのために行うことであって、一般ユーザーが行うことではありません。

 また、変更はこれだけではありません。別の変更点の一つに、「Unicodeに新元号を漢字1文字で表現する合字(U+32FF)が追加される」ことがあります(平成~明治に対応する合字は既にU+337B~U+337Eに存在します)。

 Windows Updateにより、「Microsoft IME」の入力変換候補一位に登録されることと勘違いしている人もいるかもしれません。そして気が付いたら、変換候補一位になったことで驚いたかもしれません。しかし、それはあなたの入力が学習されたか、クラウド変換機能が影響したのでしょう。なぜ変換候補一位になったのか知りませんが、今回のWindows Updateとは関係ないはずです。

 Windows、.NET Framework、Microsoft Office、Microsoft Azureなど、その他のMicrosoft製品およびサービスの新元号対応状況については、以下のサポート情報にリンク先がまとめられています。

・2019年5月の新元号への変更に関する更新(Microsoftサポート)

 日本マイクロソフトは以下の特設サイトで「4月中のご提供ができるよう準備を進めております」と表明していますが、上記のサポート情報(2019年4月18日時点)では「2019年4月1日に新元号の名称が発表されました。弊社のエンジニアリングチームは、段階的に実稼働環境用の更新プログラムをリリースしていきます。完了するまでに数カ月程度かかることがあります」と説明されています。

・新元号対応へのマイクロソフトの取り組み(日本マイクロソフト)

 企業のIT部門の方は、5月1日の改元に向けて、各サポート情報の内容も日々更新されているので、以前に確認していたとしても、再確認した方がよいかもしれません。個人ユーザーの方は、Windowsやアプリケーションが適切に更新されていれば何もする必要はありません。5月1日以降も平成31年と表示されたとしても、何も不都合はないでしょう。

 個人的な目的で、取り急ぎ「令和元年」というドキュメントを作る必要があるなら、そう書けばいいだけです。Excelシートはどうするの? と思うかもしれませんが、セルに日付データ(1900年1月1日を「1」としたシリアル値)として入っているのなら何も問題はないはずです。平成31年5月1日以降の日付表示が気になるのなら、セルの書式設定を西暦(グレゴリオ暦)にすればいいだけのことです。

 Windowsの新元号対応に関する詳しい情報は、以下のサポート情報になります。

・日本の元号の変更について - KB4469068(Microsoftサポート)

 実は、Windowsは以前から和暦の元号を前述のレジストリキーの値で管理していたわけではありません。前述のレジストリキーの値で管理するようになったのはWindows 7(およびWindows Server 2008)からであり、それ以前、例えばWindows Vistaにはこのレジストリキーは存在せず、Windowsのバイナリ(おそらく.nlsファイルのいずれか)の中にハードコードされていました。

 別の言い方をすると、このレジストリキーを最初から持つWindows 7以降なら、手動で新元号の文字列値を追加すれば、Windows Updateに頼らずとも新元号に“ある程度”対応できることになります。

 しかし、後述しますが、話はそう簡単ではありません。また、Windows Vista以前の古いバージョンのWindowsはレジストリを使用しない仕様なので、手動で対応することはできませんし、製品サポートが終了しているためMicrosoftが対応してくれることもありません。新元号に対応することはできず、永久に平成の時を刻むのです。

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最終更新:4/23(火) 13:05
@IT

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