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買収したMellanoxはNVIDIAが狙う次の市場への布石?

4/23(火) 11:45配信

@IT

 グラフィックスカードベンダーの最大手NVIDIAが、高速イーサネット技術を持つMellanox Technologiesを買収した。この背景には何があるのか、NVIDIAの狙いを筆者が推測する。

 今までは、市場の変化を先導するような立場であったNVIDIAであるが、このごろは市場の動きに追い抜かれているような局面が散見される。イケイケだった売上高が前の四半期(2019年第4四半期)に急減速したのは、「中国市場の減速」という世界的な景気の動きに影響された面もあるのだろう(NVIDIAのプレスリリース「NVIDIA Announces Financial Results for Fourth Quarter and Fiscal 2019」)。だが、NVIDIAの路線に対する一種の跳ね返りも反映しているように思われる。

仮想通貨市場の衰退がNVIDIAの業績に影響

 これが端的に現れているのが「仮想通貨のマイニング」市場であろう。一時、「仮想通貨のマイニングにGPUを使う」という流れがあり、当時はゲーム用のグラフィックスカードが品薄となり、価格も上昇が著しかった。

 ところが、仮想通貨のマイニング(つまるところ、ハッシュ関数の計算に帰着すると思う)方法として、専用のASICが一気に台頭した。一瞬、GPUからFPGA化という期間もあったと思うが、アルゴリズムをFPGAに落とせれば、ASIC化するのは技術的にはたやすいことだ。

 ビジネス的には微細プロセスでASICを作るのに相当な「お金」が必要なのだが、比喩でなく「時は金なり」の世界、ASIC化は一気に進んだように見える。結果として「仮想通貨のマイニングにGPUを使う」という流れは、ハードウェア化しにくいアルゴリズムを要求するケースを除けば、萎んでしまったように思える。

 それに被さるように並行して起こった仮想通貨の価値そのものの下落により、マイニングそのものの採算性が悪化した。今ではマイニングでもうけを出せるところは少ないといううわさだ。結果、この市場でGPUによってお金が稼げなくなっているのはある意味自然な流れである。

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最終更新:4/23(火) 11:45
@IT

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