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池袋暴走事故で考える高齢者の運転、高齢になるほど「運転に自信アリ」のデータも

4/23(火) 7:02配信

AbemaTIMES

 19日、東京・東池袋で暴走する車に跳ねられ、松永莉子ちゃん(3)と母親の松永真菜さん(31)が死亡し、8人が重軽傷を負った事件。車を運転していたのは、旧通産省 工業技術院の飯塚幸三元院長(87)。飯塚氏はガードパイプに接触した後もハンドル操作をせず、アクセルを踏み続けたまま2カ所の交差点を制限速度を超える猛スピードで走り抜けていたという。

 また21日、兵庫・神戸市のJR三ノ宮駅付近で、市営バスが横断歩道に突っ込み歩行者を跳ねる事故が発生。大学3年生の柳井梨緒さん(20)とアルバイトの那須勇成さん(23)が死亡、男女6人が重軽傷を負い、運転していた大野二巳雄容疑者(64)を過失運転致死の疑いで逮捕した。

 87歳と64歳という高齢者の運転で起こった事故。「警視庁交通総務課統計」によると、高齢運転者(第1当事者)の交通事故発生件数は減少傾向にあるものの、事故全体に占める高齢運転者の事故割合は増加している。また、MS&ADインターリスク総研株式会社によれば、運転に自信がある人の割合は、20代から年齢が増すほど低くなる傾向にあるが、65歳を境に再び上昇。80歳以上は72.0%が「自信アリ」と答えている。

 こうした傾向について、臨床心理士で明星大学准教授の藤井靖氏は「メタ認知能力」が関わっていると分析する。

 「自分のことを客観的にみるメタ認知能力が、だんだん落ちていくんだと思う。一方で、年齢と有能感には相関関係があって、年齢が高くなるほど『自分はなんでもできる』という感覚が増すことも指摘されている。80代となると免許自体持っている人が減り、自分は『運転できる人なんだ』と。実年齢に対し、主観的年齢を子どもの時は高く、年齢を増すほど低くみるともされている」

 75歳以上になると、免許更新の際に認知機能検査と高齢者講習が実施される。認知機能検査では、検査時の年月日や曜日、時間を記載する「時間の把握」、4種類のイラストを記憶し思い出す「手がかり再生」、白紙の解答用紙に指定した時計の文字盤を描く「時計描画」などが実施される。

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最終更新:4/23(火) 7:02
AbemaTIMES

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