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モズク、メカブ不作で高騰 健康ブーム追い打ち 近く品薄か

4/23(火) 16:34配信

みなと新聞

 海藻のモズクとメカブ(ワカメの根本部分)が高騰している。モズク主要産地の沖縄県では今年1~3月、完熟前のモズクを収穫する早摘みモズクの収穫量が「著しい不作」に。大幅な収穫減から同県内主要漁協の4月の価格は昨年同期比60~50%高のキロ250~230円でスタート。しかし実際は「物はほぼなく、多くは買えない状況」とメーカー担当者は焦りの色を見せる。メカブも主産地宮城の価格が8割高。すでにメーカーからは値上げの声が上がっている。

 モズク加工メーカーでは今春、1~3月のオキナワモズクの不作から、生産を昨シーズンに収穫した在庫でつなぐ状況が続いている。福岡市近郊の小売店店長は「今春は『新物』の入荷量が極端に少なく、ほぼ見当たらない」と現状を説明。国内でモズク人気が継続する中、モズク商品の供給が危機にひんしている。

値上げ浸透せず メーカー赤字で撤退も

 ただ原料価格が高騰したものの、モズク製品の本格的な値上げとはなっていないようだ。加工メーカーは「多くの大手量販店は今春の原料が危機的状況を理解していない。原料の価格上昇にもかかわらず店頭価格の値上げに応じてくれない」と苦しい現状を訴える。

 ある加工メーカーは「生産赤字からモズク加工から撤退するメーカーが少なくない。コスト増と小売価格の安さから現ラインアップはほぼ全てが赤字生産。思うように原料が入手できない状況から新商品開発に手が回らない。今後、モズクを扱うメーカーはさらに減少する可能性がある」とモズク業界縮小への不安をみせる。

 一方、多くの加工メーカーと産地関係者は「われわれは長期にわたるモズク需要の維持に努める必要がある。モズクの健康作用、新たな調理法の紹介などを消費者に継続紹介するなど、モズク人気を一時的な『ブーム』で終わらせない努力を続けなければならない」と話す。加工メーカーと産地関係者は伸びる需要と減る原料の板挟みに苦しんでいる。

 同じ海藻類で不作のメカブは値上げとなりそうだ。主要産地の宮城県では、上旬(1~10日)分が昨年同時期と比べ8割高い1キロ当たり530円を付け、関係者の間では「過去最高値では」との声も多い。すでにメカブ製品(カップ入りなど)の「値上げ要請が来ている」(水産卸)状況だ。

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最終更新:4/23(火) 16:40
みなと新聞

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