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“ロシアと戦って勝った日本” タリバン兵が我々メディアに求めてきた驚きの一言とは

4/23(火) 18:32配信

FNN.jpプライムオンライン

「タリバンと組んでアメリカを倒さないか」

フジテレビ・アフガン支局で過ごす最初の夜。テントの中は思いのほか暖かかった。明日の打ち合わせをしていると、自動小銃を持ったタリバン兵が突然テントの中を覗き込み、そして許可なく入ってきた。一瞬緊張が走ったが、顔はまだあどけない青年だった。タリバンとは、敬虔なイスラム教徒で、教育程度も高いと聞いていたが、彼はおもむろにこんなことを言い始めた。

【画像】自動小銃を向けられて・・・

「日本はロシアに戦争で勝った。そして、アメリカには戦争で負けたが、その廃墟から、アメリカを脅かすほどの経済復興をなしとげた。我々は日本を尊敬している。」

昔からロシアは、不凍港を求めて何度となくアフガニスタンに侵攻していた。そのロシアを破った日本。そして、今現在、この国を圧倒的軍事力で制圧しようとしているアメリカと戦争し、敗れはしたものの、経済復興をとげ、アメリカと経済摩擦を起こすまでになった日本。

「タリバンと組んでアメリカを倒さないか。タリバンの精神力と日本の技術力があればできる。どうだ」
僕らは、タリバンと組むも組まないも決定する権利はないが、銃を持った相手を目の前に完全否定もできなかった。

「日本は憲法で戦争を放棄することが定められている」僕はそれだけを答えた。

爆撃機が飛ぶ音と爆弾が落ちる音を聞きながら

タリバンの若い兵士は、理解したのかどうか判らないが、あっさりとテントから出て行った。その日も、遠くで爆撃機の飛ぶ音と、爆弾が落ちる音が聞こえた。慣れるにはまだ早いが、初めて聞くときほどは動揺しなくなっていた。CNNのテントの横だから大丈夫だろうと自分に言い聞かせながら、いつしか眠りに落ちた。

翌日、タリバンのスポークスマンを名乗る男が会見を行った。周囲を警戒する若く頑強な姿のタリバン兵もいつの間にか多数集まっていたが、それとは異なるエリートらしい風貌だった。会見は英語だったが、なまりがキツく、聞きとりにくかった。今後もビンラディンとの関係を続けるという。その内容を盛り込んで昼ニュースの中継を終えた。
相変わらず、近くの住民が電線にとまった鳥のようにずらりと塀の上に座っていた。

昼食を終えて夕方のニュースに向けての準備を進めていた時、ドスッドスッツと石が飛んできた。外国メディアを空爆を続ける敵と同類と判断したのか、一斉に投石してきたのだ。僕らのテントは塀から遠いところにあり、いくつかが近くに届くかどうかだったが、身の危険を感じるのには十分だった。間もなくタリバン兵が、空中に威嚇射撃を行い、投石住民は蜘蛛の子を散らすように逃げて行った。その一部始終は、カメラマンが撮影していた。

タリバンのスポークスマンは、役目を終え、施設の門を出て右に曲がり、カンダハールの方へ帰って行った。会見があまり面白い話ではなかったこともあり、夕方のニュースの中継はカメラマンが命がけで撮影した投石をされた映像を使い、我々がタリバンの施設の中にいて自由に出られる状況にないことや、パスポートを取り上げられていること、そして投石にあったことも言及した。

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最終更新:4/24(水) 11:57
FNN.jpプライムオンライン

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