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風疹とはしかの感染が拡大中 10連休に気をつけることは?

4/23(火) 20:13配信

ハフポスト日本版

風疹とはしか、2つの感染症の流行が止まらない。27日からの10連休では大勢の人が国内外を移動することが予想され、感染拡大が心配される。

4月23日の国立感染症研究所の発表によると、2019年に入って報告された全国の風疹患者数は1276人(4月17日現在)に上った。年間で1万4000人以上の感染者が出た2013年以来の速いペースだ。

一方、はしかの感染報告も急増中。

大阪や東京、三重県などを中心に、2019年に入ってから4月17日までに406人の感染が報告されている。こちらも、年間で462人が感染した2014年を大幅に上回る勢いで、過去10年間で最悪のペースが続いている。

アメリカでは、妊婦は日本への渡航を控えるよう警告

はしかは、咳・くしゃみなどの飛沫や接触による感染だけでなく、同じ空間にいるだけで人から人に空気感染するなど、感染力が非常に強い。

潜伏期間は10日程度で、初期は発熱や咳など風邪のような症状とともに、のどの痛みや結膜炎の症状も現れる。38度前後の熱が2~4日続いた後でいったん熱が下がり、39度以上の高熱と発疹が出現。回復後も1カ月くらいは体力や免疫力が低下し、ほかの感染症にかかりやすくなる。

風疹は、咳やくしゃみなどの飛沫を介して感染する。潜伏期間は2~3週間で、発熱や発疹、耳の裏や首の後ろのリンパが腫れるなどの症状がある。

はしかと比べると症状は軽いが、問題となっているのは風疹の流行だ。

発疹の出る1週間前から症状が消えるまでの間が感染しやすく、症状が軽いため、気付かないうちに周囲にうつしてしまう危険性がある。妊娠初期(20週以前)に風しんに感染すると、赤ちゃんが先天性風しん症候群をもって生まれてくる可能性が高くなる。

2018年10月には、アメリカ疾病管理予防センターが予防接種や感染歴がない妊婦は日本への渡航を控えるよう警告する事態となっている。

40~57歳の男性は、今すぐ抗体検査とワクチン接種を!

流行の中心になっているのは20~50代の男性。

2013年の大流行以降、風疹患者数は減少傾向にあったが、2018年夏ごろから感染者が増加。計2917人の患者が出て、今年も流行が続いている状態だ。

17日までに報告された感染者1276人のうち、男性は1011人で、女性(265人)の4倍近くに上る。男性患者の多くが、過去にワクチンを接種していないもしくは接種したかどうか不明なのも特徴的だ。

国は今回の緊急事態を受けて風疹の定期接種を受ける機会がなかった1962年4月2日~1979年4月1日生まれ(57~40歳)の男性を対象に、抗体検査とワクチン接種が無料となるクーポン券を3年かけて配布する。

1年目は今年4月から2020年3月まで、40~47歳の男性に市町村からクーポンを送付する。47~57歳の男性も、希望すればクーポンを受け取ることもできる。

風疹の予防ワクチンは麻疹風疹混合(MR)ワクチン。風疹の予防接種を受ければはしかの予防にもつながる。

10連休、気をつけることは?

人の行き来が活発になる10連休。

ワクチンは接種後2~3週間経たないと効果がない。さらに、妊娠している可能性がある、または妊娠中の女性は、MRワクチンを接種することができない。

このため、公益社団法人「日本産婦人科医会」では、風疹の抗体が十分と確認できていない妊婦に対して「人混みは避け出歩かないようにして、厳重な防衛策を」と呼びかけている。

また、軽い症状でも出勤する人が多いことから、妊娠初期の女性がいる職場では、発熱などの症状がある場合は速やかに診断を受けるよう求めている。

中村 かさね (Kasane Nakamura)

最終更新:4/23(火) 20:13
ハフポスト日本版

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