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[大弦小弦]「球児=丸刈り」

4/23(火) 8:10配信

沖縄タイムス

 「球児=丸刈り」。そんな画一的なイメージを変えようと、沖縄水産高エースとして夏の甲子園準優勝に導いた大野倫さん(46)は、監督を務める中学硬式野球チームで丸刈り統一をやめた▼競技の入り口で、髪形で野球を窮屈に感じ敬遠する子がいるのなら、少しでも壁を取り除きたいとの試み。グラウンドでは、髪がやや伸びた選手も丸刈りの選手も懸命に白球を追う▼時を同じくして、高校野球の強豪・新潟明訓高も「脱丸刈り」を宣言した。「髪を伸ばしたから弱いというレッテルをなくしたい」と主将。髪の長短と野球への姿勢を結びつけたがる風潮に異を唱える挑戦にエールを送りたい▼いずれの取り組みも背景には、子どもの野球人口が少子化を上回るペースで激減し、何とかしなければとの危機感がある。中学軟式男子の全国部員数は2009年度から10年で4割以上減少。沖縄も同様の傾向で、子どもの野球離れは深刻だ▼大野さんは小学校を巡回する野球普及プロジェクトでキャッチボールをしたことがない低学年生が多いのに驚いた。ボールに触れることから教えると授業の終わりには上達が見て取れる。楽しそうな様子に「野球も捨てたもんじゃない」と再認識したという▼魅力を知ってもらうために、いかに野球に親しむ環境をつくるか。丸刈り再考は変革への挑戦でもある。(大門雅子)

最終更新:4/23(火) 8:10
沖縄タイムス

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