ここから本文です

FRB、景気拡大持続のためには資産バブルリスクも覚悟か

4/23(火) 16:07配信

Bloomberg

(ブルームバーグ): 米金融当局者の一部は、景気拡大の持続を目指すなら、資産バブルなど金融面の行き過ぎのリスクを高めてしまうのも仕方がないと諦めているようにも見受けられる。

3月19、20両日開催の連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨に秘められたメッセージの1つはこのような趣旨だと考えられる。

4月10日公表の議事要旨によれば、「より長期にわたる一段と低めの金利を意味する限り、政策の適切な道筋は金融の安定性に対するリスク増大につながる可能性があると、数人の参加者は指摘した」という。

こうした当局者の1人はパウエル連邦準備制度理事会(FRB)議長であったかもしれない。パウエル議長は実際、インフレ高進ではなく金融面の過熱につながった過去2つの景気拡大に言及している。最初は株式市場のドット・コム・ブームで、2つ目は住宅バブルだ。

米金融当局が金利を低めに維持することで、このようなリスクも辞さないとすれば、しばらくの間は好況が見込まれる。結局、そのような政策は、最大限の雇用と2%のインフレという、金融当局の2つの目標達成のため、健全なペースで成長を持続させるのが狙いだ。

しかし、金融面の脅威が顕在化すれば、この金融政策スタンスは先行き問題をはらむことになる。

国際通貨基金(IMF)のトビアス・エイドリアン金融資本市場局長は昨年、ボストン連銀の会議で、「現時点での緩和的な金融状況は短期的には下振れリスクに対処する上で良いニュースだが、中期的には悪いニュースだ」と語った。

IMFによると、今年に入ってからの力強い相場反発は、金融状況が依然、緩和的であることを意味するが、2018年末の急落の前ほどは緩和的ではない。

ハーバード大学教授のサマーズ元財務長官は4月15日、ワシントンのピーターソン国際経済研究所でのプレゼンテーションで、超低金利の「経済的帰結を恐れる複数の理由がある」と指摘。「それには資産バブルにつながりやすくなる傾向」や「レバレッジを大幅に積み上げようとする誘因が含まれる」と説明した。

原題:Fed Seems Resigned to Bubble Risk in Effort to Extend Expansion(抜粋)

(c)2019 Bloomberg L.P.

Rich Miller

最終更新:4/23(火) 16:07
Bloomberg

こんな記事も読まれています

あなたにおすすめの記事