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#脱ステ は「親のエゴだった」ステロイドへの不安、信じた結果……「あんな怖い薬、ズルしているみたい」

4/25(木) 7:00配信

withnews

「ステロイドは怖い薬」と信じ込んでいたお母さんは、子どものアトピー性皮膚炎の治療をステロイドの塗り薬に切り替えたママ友に、「ずるしてキレイに治ってどうするの?」とさえ思っていた――。インスタグラムやネットで「 #脱ステ 」を検索しては「同志」を探す日々。根拠のないネガティブな情報ばかりを信じた結果は……。「怖くて使えない、というのは親のエゴだった」。過去に子どもを「脱ステ」で治そうとしたお母さんに話を聞いた。

【脱ステにハマっていた頃】ママ友の報告、「裏切り」とさえ思って…

ネット上の「保湿する力が育たない」情報信じ…

8年前に長男(7)を出産した大阪在住のなーみんさん(36)。ブログ(http://na-min.blog.jp/)で育児のようすをイラストつきで発信している。
長男は赤ちゃんの頃からおなか周りの皮膚がざらざらしていた。ネットに「子どもに保湿をすると保湿する力が育たない」と書いてあったのを信じた。特にスキンケアはしていなかった。

2歳になった頃、ひざの裏に湿疹があるのに気づき、自宅近くで皮膚科も標榜している診療所に連れていった。
女性医師から「アトピー性皮膚炎ですね。治ったらすぐにやめてください」と言われ、ステロイドの塗り薬を処方された。
塗るとすぐに症状が上向き、言われたとおりにすぐにやめた。けれど、少し経つとまた発疹が出てくる。そのたびに診療所を受診すると、処方されるステロイドがどんどん強くなっていった。

「大丈夫なのかな」と不安になった。
実は長男の出産直後、自分の顔にできた発疹の治療でステロイドを使ったことがあった。塗ると一気に肌がきれいになってすぐにやめたが、直後に腫れた。
数日で腫れはおさまったが「すごく効くけど怖いんだな」と思い込んでしまった。

▼▼国立成育医療研究センターの医師で日本アレルギー学会の理事も務める斎藤博久さんに、アトピー治療とステロイドとの付き合い方を聞くと、治療の柱のひとつはステロイドの塗り薬を中心とした薬物治療だ。ステロイドには炎症をおさえる働きがある。まず炎症をなくして皮膚をきれいにし、バリアー機能を取り戻していく。塗ると数日でつるつるした肌になるが「中途半端にやめない」ことが大事だ。――インタビュー:アトピー治療「ステロイドは怖くない」▲▲

なーみんさんがネットでステロイドを検索すると、「毒」「体に蓄積される」と書いてあった。だんだん悪いことしか目に入らなくなった。

「『こんな怖い薬を子どもに使ってしまったんだ』と思って。本当に怖くなっちゃって」

「ステロイド」「使わない」といったキーワードで検索すると、通える距離にクリニックがあるのを知った。口コミもよかった。

治療を始めて3カ月ほどですぐに病院を変えた。
待合室は混み合っていて、自分の子どもより肌が荒れている子もいた。
「ステロイドは怖い」といったタイトルの本が並び、クリニックの医師が登場する記事が壁に貼ってあった。「有名な先生なんだ」とホッとした。

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最終更新:4/25(木) 7:00
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