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【独占】ソフトバンク傘下のLINEモバイルがau回線を扱うワケ

4/24(水) 12:10配信

BUSINESS INSIDER JAPAN

LINEの格安SIM(MVNO※1)事業のLINEモバイルは4月22日、au回線の提供を開始する。au回線の取り扱いは、NTTドコモ回線、ソフトバンク回線に続いて3回線目。大手3キャリアすべての回線を扱う格安SIMの事業者は、関西電力子会社の「mineo」や、九州電力子会社の「QTモバイル」などが既にあるが、比較的珍しい部類に入る。

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しかし、LINEモバイルが3回線を扱う事実よりも、「au回線を扱う」ことの方が意外性は高い。LINEモバイルは2018年4月にソフトバンクと資本業務提携を結んでおり、出資比率ではソフトバンクの子会社だからだ。

なぜLINEモバイルがau回線を扱うようになったのか。また、NTTドコモの新料金プラン発表、10月の楽天モバイルのMNO※2化などで激しく揺れ動く通信業界で、どう戦っていくのか。LINEモバイル社長の嘉戸彩乃氏に話を聞いた。

※1 MVNOとは:
自社で通信設備を持たず、MNOから借り受け事業を展開する仮想移動体通信事業者(Mobile Virtual Network Operator)のこと。

※2 MNOとは:
自社で通信設備を所有する移動体通信事業者(Mobile Network Operator)のこと。日本では2019年4月現在、NTTドコモ、KDDI、ソフトバンクの3社を示す。

au回線提供で、キャリアからの移行をさらに促す

最大の疑問である「ソフトバンク子会社であるLINEモバイルが、なぜau回線を扱うのか」について嘉戸氏は、「ビックリされた方は多かったと思う」と話す。

「LINEとしてそもそも(ソフトバンクと)資本業務提携した理由は、主に独立したMVNOとして契約者数を増やそう、というところにある。

では、MVNOとしてどういう形でいるべきかと考えたとき、3キャリアのネットワークは(ユーザーからの)信頼が高いので、お客さんがどの回線を選ぶべきか迷ったときに『どの回線でも使えますよ』と言うと、(MVNOへ)移行する際の心理的なハードルはすごく低くなる。

なので、NTTドコモ、ソフトバンクと対応するならauも、という形になった」(嘉戸氏)

嘉戸氏が話すように、乗り換えを検討するユーザーとしては、現在契約中のキャリアと同じ回線のネットワークが選べれば、たしかに安心感は高い。例えば、特定のネットワーク以外はつながりにくい場所に住んでいたり、SIMロックがかかった状態の端末を持っている場合などでも、元のキャリアと同じ回線を選べば、電波状況の不安はなく、端末はそのままで通信料金が一気に安くなる。

しかし、日本では長らく「端末+通信」のセット販売が行われてきた。いわゆる“0円ケータイ”の時代から“契約を変える”=“端末も変える”というイメージがある。「別にLINEモバイルが努力して3キャリア分の回線をそろえる必要はないのでは」という意見もあるかもしれない。実際、LINEモバイルでは回線とSIMフリースマホのセット販売も行っている。

これに対して嘉戸氏は「全体の8割ぐらいは、お持ちの端末をそのまま使っている」と断言する。

「端末自体は昔ほど(年ごとの)進化はしておらず、端末の利用期間は3~4年と段々と伸びている。一方で通信費を安くしたいというニーズは高まっている。

回線さえ変えれば安くなる。この事実はまだ一種の“裏ワザ”的な認知度に留まっていて、もっと広めていかないといけない」(嘉戸氏)

LINEモバイルでは、ドコモ、au、ソフトバンクという3回線の料金、そして、いわゆるカウントフリー(TwitterやLINEなどの通信をデータ量からカウントしないサービス)などの主な機能は、ほぼ同じになっている(回線に依存する留守番電話機能などは除く)。乗り換えたいユーザーは、ただ使いたい容量や機能、そして回線を選ぶだけでいい。

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最終更新:4/24(水) 15:48
BUSINESS INSIDER JAPAN

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