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トヨタのミニバンなぜオラオラ顔? 威圧的なデザインが売れる理由とは

4/24(水) 10:30配信

くるまのニュース

新しい物好きと日本の規格

 現行のトヨタ「アルファード」、「ヴェルファイア」以降、とくにミニバン系では威圧的なフロントデザインといえるオラオラ顔が流行っています。

人気ミニバンはみんなオラオラ顔!? 威圧的ミニバンを画像でチェック(25枚)

 その特徴は、大きなフロントグリルと釣り目基調のヘッドライトで、威圧感のあるデザインです。なぜ、迫力のあるフロントデザインは人気なのでしょうか。

 以前から筆者(内田俊一)は、この点については気になっており、折に触れてカーデザイナーたちに聞いていました。そこで出てきたのは、「日本人は新しい物好きと」という「隣の家のクルマとは少しでも違うものがいい」、「どうせ買い替えるなら今までとは同じものは嫌」だという考えです。

 もうひとつは、日本独自の重要な要因として、軽自動車や5ナンバーに関するボディサイズの規格が挙げられます。3ナンバーである「アルファード/ヴェルファイア」ではあてはまりませんが、「ノア/ヴォクシー」はここに属します。

 この市場でクルマを開発する際には、規格いっぱいの大きさでクルマを作ることになります。なぜなら室内を広く取りたいからです。その結果、ボディサイドデザインの余裕は限りなく減っていき、面の抑揚などで特徴をつけるのが難しくなっていくのです。

 リア周りも同様で、荷室を確保するためにはできるだけ垂直にテールゲートを作らなければなりません。そうするとサイドやリアでその特徴を出すのが難しくなります。従って、フロントでいかに特徴を出すかが重要になってきます。

 あるカーデザイナーは、「“人形は顔が命”というでしょう。第一印象を決めるのは顔となり、その顔にそれぞれの会社のコンセプトを打ち出していくことがスタート地点なのです」と語りました。

 これらの2つがフロントフェイスに特徴を持たせたことの要因だといっていいでしょう。

 元々「アルファード」は、商用車「ハイエース」の乗用車版として登場しました。それ以前は、「エスティマ」のように空力を意識したデザインでしたが、少し飽きられてきたこともあり、「アルファード」にシフトしたのです。

 もうひとつは、それ以前に日産から「エルグランド」が登場し、大人気を博していました。その市場に食い込むためにデビューさせたといっていいでしょう。

 さすがにトヨタですから、その営業力にモノをいわせて「エルグランド」の牙城を切り崩しにかかりました。しかし、なかなか思惑通りにいきません。

 そのため、モデルチェンジの定番といえるメッキを多く使い凄みのある顔を取り入れたところ、若い人たちに受け入れられユーザー層が広がって行きます。これが現在のギラギラ系のフロントフェイスにつながるストーリーなのです。当然のことながら、「ハイエース」の商用車然とした顔つきとはしっかりと識別したいということもありました。

 ギラギラ系のフロントフェイスが好調だったことから、「ノア/ヴォクシー」などにも採用し市場にあふれるようになったのです。

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最終更新:4/25(木) 12:15
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