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原子力規制委が定例会見 テロ対策期限の延長認めず(全文1)方針が適用されない例はおそらくない

4/24(水) 18:46配信

THE PAGE

個別の事情などを受けて猶予する考えは?

毎日新聞:今回の委員会の中で、そうした期限についてはもう変えないということが方針として決まりました。その一方で、委員の中には個別の事情を聞くですとか、そうしたような話もありましたけれども、そうした例えば個別の事情をこれから聞いていくことですとか、あるいはそれを、今回の議論を受けて、工認の変更申請のほうを出してきた場合ですとか、そうした、なんでしょう、事業者に対する、ある種猶予という言い方はおかしいかもしれないですけども、そうしたもののお考えはいかがでしょうか。

更田:CNO会議で事業者の個別の事情、詳細な事情を聞いてもらいたいというのが資料の中にもあったので、聞くことまで私たちははねつけるつもりはなくて。当然、個々の事業者の事情を彼らが伝えたいのであればその事情は聞きますけれども、一方でその個別の事情によって今日の方針が適用されないという例は、おそらくないだろうと思います。

 本当に、それこそ石渡委員が言及されたような、極めて予測が難しい大きな事情というようなものが、個別の事業者にあるのであれば、可能性はゼロとはいいませんけれども、しかしCNO会議で聞いた限りで言えば、いずれの事業所についても今日の方針の適用を免れるようなケースがあるとは私は思っていません。

規制委員会への訴訟リスクをどう考えているのか

毎日新聞:これは事業者の中には、こうした遅れてきた理由について、一番の理由は工事が大規模なものであるということを挙げていますけれども、その前段階での工事計画、工認の審査の長期化ですとか、そうしたものもあったのではないかというふうに考えてしまうんですけれども、例えばそうした場合に期限に間に合わなくて、原発が停止した場合に、いわゆる規制委員会への訴訟リスクですとか、そうしたものが出てくるとは思うんですけれども、それについてはどのように考えておられるでしょうか。

更田:これは率直に言って、規制委員会も今おっしゃるような訴訟リスクは常に抱えているし、電力事業者も別の意味で訴訟リスクは常に抱えているわけで。これは訴訟のリスクうんぬんというのを交えて考えるべきような事柄ではないというふうに私は思います。

 やはり原則論からいって、バックフィットに関して言えば、期限を設ける際には十分に個別の事業者のものを含めて、事業者意見を踏まえて期限は設定をします。そうでないと継続的な改善などというのは不可能だというのはすでに申し上げているとおりですけれども、一方でいったん設けた期限を、いわゆる特段の参酌すべき理由が見つからない中で期限の変更をするというのは、これはやっぱりしてはならないことなんだと思います。できないから延ばします。

 さらにこれは国際アドバイザー会合でも言及がありましたけれども、なんらかの措置がある期限までにできないときにっていうのは、一般に代替案を求めるというケースはあります。ないしは事業者から、本来的には代替案を事業者が提案をしてくる。例えばなんらかの検知器だとかセンサーが一定の期限までに取り付けられませんと。そうなったときに、その代わり1日に2回とか3回とか巡視点検をしますとか、そういう代替策っていうのは、あるケースにおいては、これは規制上のプラクティスでは、代替策が充当なものであったらば、さらに猶予するというようなケースはありうるけれども、特定重大事故等対処施設、これはさまざまな機能を持っているので、どの部分が代替できてどの部分が代替できないかっていうのは議論のあるところだと思いますけれども、CNO会議での説明に具体性を欠いていたのは、ただ単に間に合わなくなりつつあるって言っているだけで、だから検討してください。

 事業者としては最大限の努力として、どこどこまでに何ができる、どの機能は果たすことができるけど、どの部分が足りないというような個別の言及も一切なく、ただ、ふわっと特定重大事故等対処施設の完成が間に合わなくなりつつあると、だから検討してくれって、これに応えるっていうのは、それを特段の事情と考えて期限を見直すというのは、これはできないことであるし、それからCNO会議の終わったあと、あらためて条文、規則等に当たったわけですけども、基準不適合状態になったときに期限が来た状態で、そして例えば運転中であればサイクル末期までの運転が考えられるわけだけども、不適合状態になって、なお運転が続いているっていう状態を原子力規制委員会が命令等、これから具体的なやり方については事務局に今日、検討を命じましたけども、その状態を維持した状態っていうのは、明らかに法的に健全といいますか、維持できるような状態ではないというふうな判断が今日のベースであります。

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最終更新:4/24(水) 20:15
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