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平成のプリキュアは、いかに“2度の危機”から復活したのか マクロ視点から振り返る

4/25(木) 18:00配信

ねとらぼ

 2004年2月に放送開始した「ふたりはプリキュア」。

 かわいい女の子がキックやパンチで戦う「子ども向け」アニメ、という革新的な作風は放送開始とともに子どもたちの心をガッチリつかみました。以後シリーズを重ね15周年を迎えた今では、子ども向けアニメーションの代表的なポジションにまで成長しています。

【画像】プリキュアと同時期に放送されていた主な女の子向けアニメ

 まさにプリキュアシリーズは「平成を代表するアニメ」の1つである事は間違いないものと思われます。

 しかし、そんなプリキュアの平成の歩みは決して順風満帆ではありませんでした。平成も終わろうとしている2019年4月。プリキュアがいかにライバルコンテンツと戦い、いかに2度も訪れた危機を乗り越えて発展してきたのかを「マクロな視点」から振り返っていきたいと思います。

2004年「ふたりはプリキュア」

 2004年2月1日。新番組「ふたりはプリキュア」の放送が始まりました。前作「明日のナージャ」は内容的には高い評価だったもの、商業的にはやや期待値には届かなかったことを受けて番組内容を一新。「女の子向けアクションアニメ」という新ジャンルでのスタートです。東映アニメーションのプロデューサーは、同枠をずっと担当してきた関弘美さんから鷲尾天さんへと交代し、新しいニチアサの幕開けとなりました。

 この「ふたりはプリキュア」。放送開始と同時に一気に女の子に受け入れられ、大人気を博しました。その人気っぷりは、玩具の業界紙『月刊トイジャーナル』(東京玩具人形協同組合)でも言及されています。

 ・数量、金額ともに前年の「明日のナージャ」と比較しても昨対200%で推移しているといい「おジャ魔女どれみ」以来のヒットキャラクターとしての売り場での期待も高まっているという。(『月刊トイジャーナル』2004年3月号 P79)

 ・プリキュアの女児ホビー商材で売り上げを拡大し、10月~12月は昨対650%、累計では265%を目指す。(『月刊トイジャーナル』2004年8月号 P104)

 「アクション要素をふんだんに盛り込んだバディもの女の子向け作品」という新しい要素が子どもたちに受け入れられ、半年もたたないうちに女の子向けアニメーションのスターダムへとのし上がったのです。

 プリキュア開始当初は7歳~9歳をターゲットとしていたようですが(『月刊トイジャーナル』2004年2月号 P98)、小学生高学年の女の子(10歳~12歳)にも高い人気があったようです。

 同時期に放送されていた女の子向けアニメは「わがまま☆フェアリー ミルモでポン! わんだほう」「ぴちぴちぴっちピュア」「マシュマロ通信」など。ミルモでポンは3年目、ぴちぴちピッチも4月から2年目に入るなど、この時期の女の子向けアニメは長期放送しているものも多く、新しいスタイルの「ふたりはプリキュア」は子どもたちの目に新鮮に映ったこともあるものと思われます。

 どうなるか分からないので「半年で路線変更も可能な構成」にしていたことも杞憂(きゆう)に終わり、「ふたりはプリキュア」は2004年を代表するアニメとなったのです。

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最終更新:4/25(木) 18:00
ねとらぼ

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