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本紙記者が小出義雄氏を悼む 一度だけ見た本気で怒る姿

4/25(木) 16:33配信

東スポWeb

 2000年シドニー五輪後に陸上担当となり、五輪2連覇を狙う高橋の04年アテネ五輪に向けた取材の中で小出監督に話をうかがう機会が増えた。01年に小出監督は佐倉アスリート倶楽部(SAC)を立ち上げ代表に就任したが「小出代表」ではしっくりこなかったので「小出監督」と呼ばせていただいた。

 お酒好きの監督は合宿地や遠征先でも晩酌は欠かせなかった。飲み会の席で小出監督は記者や関係者が独身と聞くと「Qちゃんと結婚するか? ガハハッ」と勧めるのが定番ネタだった。

 常に明るく話の輪の中心にいた小出監督だが、一度だけ激怒した時があった。04年3月に行われたアテネ五輪女子マラソン代表選考会議において、高橋は03年11月の東京国際女子マラソンで最後、失速したものの日本人最高の2位に入った。そこで最後の選考会となった名古屋国際女子マラソン(現名古屋ウィメンズマラソン)を回避。この選択が結果的に裏目に出た。当時の陸連幹部から東京国際後に伝えられた代表内定とも受け取れる言葉に振り回され、代表から落選。「オレの責任」と話した小出監督の表情に笑顔はなかった。

 陸上界の出来事について意見をうかがった際、電話取材にもかかわらずいつも気さくに話していただいた。もっとも、夜に電話した時は大体、飲まれていることが多かった。近年は心臓を患い、お酒をやめられていたという。これからは思う存分、大好きなお酒を楽しんでください。ご冥福をお祈りいたします。(元陸上担当・坂庭健二)

最終更新:4/25(木) 16:42
東スポWeb

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