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没後27年“伝説の歌手”尾崎豊さんのファンが集まる“元悪役”キラー・カーンの居酒屋

4/25(木) 15:08配信

スポーツ報知

 “10代の教祖”と呼ばれた伝説のロック歌手、尾崎豊さんが1992年4月25日に26歳で亡くなってから27年になる。東京・渋谷に記念碑があるが、ゆかりの店が新大久保にある。韓国など多国籍の料理店が並ぶ新大久保周辺に、元プロレスラー“モンゴルの怪人”ことキラー・カーン(72)の店「居酒屋カンちゃん」。店主の本名は小沢正志(新潟出身)。モンゴル料理は決して扱わない、ちゃんこ居酒屋だ。

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 1987年に米WWF(現WWE)でプロレスを引退し、89年に新宿・中井で開店してから、30年「カンちゃん」の屋号を守っている。最初はカラオケスナックで、そこの常連だったのが尾崎豊さんだった。「何か食べさせて」と言われ、まかないのカレーライスを出したところ、「もっといろんなものを食べたい」と居酒屋に発展した。

 「月に数回来てくれましたよ。一人で来られたり、マネージャーさんやお母さんと来られたこともありましたね」と“カンちゃん”は店に飾られている遺影を見つめた。急死によって付き合いは短かったが、尾崎さんが亡くなる直前に癒やしを求めた空間だったことに違いない。

 歌舞伎町、西新宿などを経て、16年に現在の新大久保に。その間に大腸がんや頸椎損傷で入院するなど、故郷・新潟で質素にとも考えたが、全米のメインイベンターとしてのプライドか、一貫して“日本のニューヨーク”新宿区内にこだわっている。歌舞伎町で歌謡居酒屋をやっていた時は、尾崎豊さんのカラオケ曲が鳴りやまなかった。

 春日野部屋の幕下・越錦だったこともあり、カンちゃん鍋(みそ味)が店の自慢。1人前2800円だが、現役時代は195センチ、140キロあった“怪人”サイズ(一般人の2、3人前)だ。尾崎豊さんが愛したカレーライス(サラダ付き800円)を食べに今も尾崎ファンが集まる。故・立川談志師匠が米国時代にフロリダの自宅まで来て作ってくれたというカキバター(5個入り1200円)も忠実に再現。バターと焦げたしょう油が絶妙に合う。

 定休の日曜日に不定期でプロレスラーのトークショーが行われ、これまで藤波辰爾、藤原喜明、前田日明、初代タイガーマスク、小林邦昭、谷津嘉章、ザ・グレート・カブキ、タイガー戸口らが友情出演。5月6日にはケンドー・ナガサキとのトークが予定されている。もちろん、通常営業時でも、カンちゃんの昭和プロレス裏話が聞ける。(酒井 隆之)

 ◆キラーカンの店「居酒屋カンちゃん」 東京都新宿区百人町1の6の14春日ビル1階(TEL03・5285・1115)。営業時間は17時~24時。日曜定休。

 ◆キラー・カーン 本名・小沢正志。1947年3月6日、新潟・西蒲原郡吉田町(現燕市)生まれ。72歳。大相撲を経て71年に日本プロレス入門。73年に新日本プロレスに移籍。メキシコ遠征で悪役のテムジン・モンゴルに変身し、米国でキラー・カーンに。アンドレ・ザ・ジャイアントの足を折ったことでトップヒールに。日本では革命軍、維新軍団、ジャパンプロレスに参加した。ハルク・ホーガンとの抗争を最後に87年に引退。以降、あらゆるオファーを断り続け、リング復帰したことは一度もない。

最終更新:4/25(木) 16:48
スポーツ報知

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