ここから本文です

東都大学2部リーグ 国士舘大・高部が平成最後の試合で110安打

4/25(木) 21:57配信

スポーツ報知

 コツコツと積み上げた安打は、平成最後の試合で110本を数えた。今秋ドラフト候補の国士舘大・高部瑛斗(あきと)外野手(4年=東海大甲府)が25日、東都大学2部リーグの専大戦(府中市民)で左前安打を放ち、開幕から7試合連続安打をマーク。東農大・陽川尚将(現阪神)と並び東都2部で通算最多安打とされていた109本を上回った。

 3回1死で鋭く三遊間を破った。「通過点です。試合に勝たないと意味がないので、自分では評価できない」。完封負けで勝ち点を逃し、節目の一本にも表情は悔しさに満ちていた。

 身長177センチにしてバットは少し長めの85.5センチ。グリップエンドに小指をかける。ヘッドの重みをきかせ、飛距離を出すホームラン打者に多い特徴だ。アベレージヒッターでも力を抜き、バットの操作性を高める目的でみられるが、高部の意図は異なる。

 「とにかくバットに当たれば、チャンスだと思っている。なるべく広い場所を振れるように。少しでも長く、強く使えるように持っています。ボール球を打っちゃいけない決まりはない。そこを安打にできたらプラス。ストライクゾーンじゃなくても当てて、内野安打にできれば。高校時代は82センチのバットを使って、そういう打者じゃなかった。大学1年秋からですね。自分の特長を生かすのが大事かなと」

 尊敬する元マリナーズ・イチロー氏のように、50メートル5秒8の快足も武器にして、貪欲に安打を量産してきた。

 決して選球眼がよくないわけではない。常に打ちにいきながら、打つべき球じゃないと判断した場合はピタリと止まるように映る。初回先頭でフルカウントから空振り三振。それでもファウル10球で粘り、専大の好左腕・佐藤奨真(3年=関東第一)に15球投げさせた。ヤクルト・橿渕スカウトグループデスクは「ヨーイドンで15球は、相手にしたら嫌。バットコントロールがよくて、しつこい1番タイプ。左対左でも余裕がある」と語った。

 2部とはいえ、入れ替えの厳しい戦国・東都。安打1本の密度は濃い。17年秋の専大1、3回戦で高橋礼(ソフトバンク)から3安打に、適時打。16年秋の立正大1回戦で黒木優太(オリックス)に対し2安打。高部は「やっぱり違うものを感じて刺激になった」。直後にドラフト2位でプロ入りした上級生2人とも、しのぎを削ってきた。

 近年は特に1部6校と2部上位校の実力が拮抗。15年秋から今春まで1部を守り続けるのは亜大、国学院大、中大だけ。16年春昇格の東洋大が17年春から3連覇。昨秋は、17年秋昇格の立正大が制した。今春2部でも、日大は16年秋1部王者で、専大は15年春に1部昇格即優勝。青学大は14年秋、拓大は15年春まで1部に属した。

 ロッテ・永野チーフスカウトは「2部も決してレベルは低くない。110安打は大したもの」と称賛。23日の専大戦(府中市民)では高部の右翼場外弾を見届け、「ガンガン振れて、ミート力にパンチ力もある。打撃スタイルは元巨人の小笠原みたい」と評した。

 参考で最近の1、2部通算安打を挙げると、日大・京田陽太(中日)が1部3季45本、2部5季65本で計110本。東洋大・中川圭太(オリックス・ドラフト7位)は1部6季81本、2部2季28本で計109本。17年大学日本代表の日大・長沢吉貴(東芝)は1部5季79本、2部3季41本で計120本だった。「目標にできるし、励みになる」。高部は2部のみだが、4年春の2カード終了時点で110本(341打数、打率3割2分3厘)とハイペースぶりが際立つ。

 1部通算最多は中大・藤波行雄(元中日)の133安打。「1部でもっとたくさん打っている方がいるので、負けたくない。プロに行きたい気持ちは強い」。次戦は5月14日の日大戦(サーティーフォー相模原)。10年秋以来の1部昇格と自らの夢をかなえるため。令和の時代もHランプを追い求める。(野球担当・山崎 智)

最終更新:4/25(木) 22:26
スポーツ報知

こんな記事も読まれています

スポーツナビ 野球情報

MLB 日本人選手出場試合5/24(金) 4:35

あなたにおすすめの記事