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「本当も嘘も多いのがSNS」 震災で”デマ潰し”に奔走した市長のTwitter術

4/25(木) 6:31配信

BuzzFeed Japan

信頼できるSNSの情報発信とは何なのかーー。3年前の熊本地震でTwitterを活用し、広がるデマの拡散や被災者の混乱を防ぐため、さまざまな情報発信を続けてきた、熊本市の大西一史市長。BuzzFeed Newsは単独インタビューで、注目を集めるようになったその「Twitter術」や思いを聞いた。【BuzzFeed Japan / 籏智 広太】

2016年4月14日と16日、2度の最大震度7の揺れに襲われた熊本地方。

大西市長は、震災当日から連日、水道の漏水状況などのライフライン情報、ボランティアの募集情報など、幅広い内容をTwitterで発信してきた。

最初につぶやいたのは、14日の「前震」直後。こんな内容だ。

当時を振り返りながら、大西市長はこう語る。

《必死でしたね。ただ、何か伝えなきゃという使命感、それだけでした。

みなさん落ち着いて行動してくださいということを、何かしら発しなきゃという気持ちがあって、一番手っ取り早いのがTwitterだったんです。

まず私が市役所にいて、きちんと指示を出す状態にある、市役所が機能しているとお知らせすることが大切だと思っていました》

一時、11万人が避難をするまでの事態に見舞われた熊本市。70万人が暮らす都市ということもあり、断水被害や車での自主避難者が相次ぎ、混乱は深まっていた。

市民を案じるツイートを重ねた一方、大西市長は「情報」を求めるこんなツイートもしている。

単に発信するだけではなく、被災地の状況を把握する目的もあったのだという。

「市民が求めている情報」が何なのか、Twitter上では可視化されていると感じていたからだ。

自ら「断水」「瓦礫」などさまざまなキーワードを入れて、検索もしていたという。

《市民の皆さんのいろいろな被災状況を隅々まで掴むには、Twitterがツールとして役に立つんだろうと思ったのです。

つぶやきって、いろいろな本音も出るところ。逆に言えば本音が出やすいということは、被災して厳しい状況がリアルにわかるということですよね。

消防や警察などの関係機関からあがってくる情報をきちんと確認しながら、災害対応をセオリー通りにやっていくのは当たり前。これにプラスしてSNSが情報を得る手段として、非常に有効でした》

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最終更新:4/25(木) 6:31
BuzzFeed Japan

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