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売り上げ1兆円突破、アドビがサブスク化に成功した理由。幹部が語った「データ重視経営」の核心

4/25(木) 20:12配信

BUSINESS INSIDER JAPAN

日本語で「フォトショする」と表現するのと同じように、英語でも「Photoshop」が動詞として成り立つくらい、写真編集ツールのスタンダードとしての地位を得ているのが、アドビのソフトウェア「Photoshop」だ。

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従来の売り切り型のビジネスモデルから、サブスクリプション型(月額課金)ビジネスモデルへの大胆な移行が成功し、アドビの決算は好調だ。

10月から始まるアドビの会計年度で、2015年度に47億9600万ドルだった売り上げは、2016年度には58億5400万ドルに、2017年度には73億150万ドル、そして直近の2018年度には90億3000万ドルへと、年率20%を超える成長を続けている。創業36周年の歴史あるIT企業がこれだけの成長率を実現していることは驚異的と言っていい。

そのサブスクリプション型への移行をリードした、アドビ上級副社長 兼 デジタルメディア事業部門 事業本部長 ブライアン・ラムキン氏は、成功の秘密を、徹底的にデータに向き合う「データ重視経営」にあると説明した。

ソフトの世界で終焉を迎える「売り切り型」ビジネスモデル

モバイルでの高速インターネットやスマホアプリの月額課金が日常的になった今では、冗談のように聞こえるかもしれないが、2010年代に入るまで、ソフトウェアは店頭やECサイトで数万円を支払って「箱で購入する」のが当たり前の光景だった。

実際、アドビも2011年以前は、クリエイターツールの「Photoshop」や「Illustrator」を単体、もしくはスイート(Adobe Creative Suite)と呼ばれる複数ツールをセットにした形でボックス売りし、これが同社のビジネスを支えていた。

ところが2011年、アドビはCreative Cloudと呼ばれるサブスクリプション型の「年間契約のライセンス形態」に移行することを発表した(日本では2012年4月23日より提供を開始)。

実際にはその後、Adobe Creative Suiteも併売されていたため、いきなりサブスクリプション型に完全移行したわけではない。

しかし、ここ数年の最新版はCreative Cloudのみで提供しており、現時点ではほぼ完全にCreative Cloudへの移行を実現したと言っていい。

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最終更新:4/25(木) 20:12
BUSINESS INSIDER JAPAN

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