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売り上げ1兆円突破、アドビがサブスク化に成功した理由。幹部が語った「データ重視経営」の核心

4/25(木) 20:12配信

BUSINESS INSIDER JAPAN

Microsoftもアドビに追随、今後も快進撃は続くか

ソフトウェアビジネスのサブスクリプション化をアドビが成功させたことは、確実に他のソフトウェアベンダーにも大きな影響を与えている。

最も有名なところでは、マイクロソフトが導入した月額課金型の「Office 365」がその代表例だろう。Microsoft Officeもボックス・ソフトウェアの代表格だったが、今では世界中で多くの企業がOffice 365への移行を決めている。

アドビも、Creative Cloudの成功をさらに次につなげるべく、新しいイノベーションの投入を矢継ぎ早に行っている。2017年はクラウド型の写真ツール「Lightroom CC」を、2018年はより幅広いユーザーに使える動画編集ツール「Premiere Rush」を、そして2019年には「Photoshop CC for iPad」やARを簡単に作れる「Project Aero」「Project Gemini」の投入を控えている。

ラムキン氏によると、サブスクリプション型、データ重視の経営とビジネスモデルへの転換を図ったことで、アドビの社内も物理的に変わっていったという。

「我々のオフィスに来ていただければわかるが、従来はクローズ型のオフィスだったのが今はオープン型になっている。また、前は“週に一回”堅苦しい会議をやっていたものだが、今は立ち話で毎日できるようになっている。それらすべてが従業員の職場体験を大きく変えることにつながっており、今は続々と次世代型のエンジニア、新しいタイプの製品マネージャ、クリエイターなどが入社してくれている」

今やアドビの従業員の意識も変わり、新世代の従業員も続々と増えているという。

「箱(の在庫を置く場所)はいらなくなったので、オフィスのスペースにはまだまだ余裕があるんだ」とラムキン氏は冗談めかして語った。アドビのビジネス転換はオフィスの様子も変えた ― 今回のまとめとして相応しい、「オチ」なのかもしれない。

(文、写真・笠原一輝)

笠原 一輝 [テクニカルライター]

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最終更新:4/25(木) 20:12
BUSINESS INSIDER JAPAN

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