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不評だった「手を挙げ返す」をやってみたらとても幸せな気持ちになれた

4/25(木) 11:33配信

carview!

運転中の「モテしぐさ」ではどうにも不評だった

10年ほど前、とある車雑誌の編集者として「運転中のモテしぐさ」みたいなタイトルの小特集を担当した。女性を横に乗せてドライブする際、果たして男はどんな立ち居振る舞いをすればモテるのだろうか? ということを探る小企画である。

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そしてわたしなりに考えてみた10個ほどの「モテしぐさ」を、事前のリサーチとして何人かの女性(20代~30代)に見てもらった。

結果はおおむね好評だったが、ひとつだけ、どうにも不評なしぐさがあった。

いや不評というか、正確には「別にどうでもいいし」みたいな反応しか得られなかったのだ。

今ひとつ不評だったモテしぐさとは「手を挙げ返す」というものだ。

走行中に進路などを譲ってもらった場合、多くのドライバーは相手に対して「ども!」「サンキュッ!」ぐらいのニュアンスでサッと手を挙げる。

そういうわたしもつい先ほど、伝説のすた丼屋から都道に出る際に、停止して進路を譲ってくれたドライバーに対して「ありがとっ!」との気持ちを込めて挙手をした。

しかしこういった場合、挙げられたほうのドライバーはたいていノーリアクションである。

別に怒っているわけではないのだろうが、ややムスッとした無表情のままでいるか、せいぜい「……うむ」というニュアンスでわずかにうなずくのみだ。

別にそれが悪いわけではない。こちらとしても、特に返礼を期待して手を挙げるわけじゃない。だが……と思う。

モテることがどうでもよくなったのでなんとなくやってみたら

自分が他のドライバーに進路等を譲り、その者から「ありがと!」という感じで手を挙げられた際。もしも無表情でいるのではなく、軽くニコっと笑い、サッと軽く手を挙げ返したならば? 心の中で「や、どういたしまして」などと思いながら。

……それって、男としてけっこう「カッコいい」のではないだろうか?

そして「カッコいい」の行き着く先として、「モテる」のではないだろうか?

10年前のわたしはそのように思ったのだ。そしてその思いを、リサーチに協力してくれた女子たちにぶつけたのであった。

だが結果は――すでに述べたとおり散々だった。

「意味わかんない」「それって必要なくない?」「どっちでもいいし」

わたしが考えるダンディズムは、生身の女性たちにはまったく通用しなかった。

「まぁそんなもんか……」とため息をつきつつ、わたしは「手を挙げ返す」というアイデアを封印した。モテないならば、手を挙げ返すための余分なカロリーをわざわざ消費する意味はないと考えたのだ。

しかしあれから約10年。わたしも立派な中年となり、もはや「モテ」がどうのこうのというのは心底どうでもよくなった。

そして先日。モテうんぬんとはまったく別のダンディズムとして、あるいはヒューマニズム的なアレの発露として、手を挙げてくれたドライバーに対してサッと手を挙げ返してみた。

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最終更新:4/25(木) 11:33
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