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ドコモ店舗がメルカリと組んだ危機感

4/25(木) 12:02配信

ニュースイッチ

次世代型店舗「dガーデン」、収益源の強化狙う

 NTTドコモが、販売店「ドコモショップ」のイメージを刷新した次世代型店舗「dガーデン」の実証実験を都内で始めた。おしゃれなカフェのような雰囲気で、無料のコーヒーを飲みながらくつろいで店員の説明が聞ける。メルカリなど協業企業のサービスや、携帯端末充電器、電動自転車のシェアリングサービスも提供し、ドコモ契約者以外でも入りやすい店舗への“進化”を目指す。1号店を訪ねた。

 JR五反田駅のほど近く、ドコモショップ五反田店があった場所がdガーデン五反田店に生まれ変わっていた。ドコモショップの赤い看板は取り外され、白を基調にした看板の中に緑色の葉をあしらった「dガーデン」の小さなロゴが見える。別府功士ブランドショップ担当課長は「ドコモ契約者以外にも開かれた空間にするため、ドコモという名前を外した」と説明する。

 店内に入ると整理券の発券機はなく、おしゃれなソファやカウンターで店員がタブレット端末片手に契約の説明をしていた。「商品展示コーナーで実物を見ながら契約の説明ができるなどコミュニケーションがしやすくなる」(別府課長)狙いだ。

 かつてドコモショップは1―2時間待ちが当たり前だった。現在は約8割が来店の事前予約制を利用。ほぼ待ち時間なく利用できるようになった。次の段階が、効率的な説明と来店時の顧客満足度の向上だ。

 dガーデンにはメルカリで売れた商品を持ち込むだけで発送可能な梱包(こんぽう)コーナーを設置した。その隣にはスマートフォン教室。スマホ教室の利用者の主流である60―70代にメルカリを体験してもらうことで、dガーデンの顧客満足度が上がり、メルカリもシニア層の開拓という相乗効果を生み出す。

 メルカリ以外の企業サービスが体験できるコーナーも設ける予定で「携帯電話の契約以上の価値を提供できる場にする」(北村貞彦代理店担当部長)意向だ。

 その先にあるのが、6800万人超の「dポイント」会員基盤のさらなる拡充。6月から最大4割値下げした新料金プランを導入するだけに、dポイントを軸とした“ドコモ経済圏”の拡大で携帯電話料金だけに頼らない収益源の強化につなげる狙いだ。

 ドコモは提供サービスを改良しながらdガーデンを全国に広げる計画。dガーデンの普及は、携帯電話会社が通信サービスだけで競争する時代ではなくなったことを意味していると言えそうだ。

日刊工業新聞・水嶋真人

最終更新:4/25(木) 12:02
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