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ソフトバンク甲斐野、新人タイ記録で“丸刈り回避”

4/25(木) 11:56配信

西日本スポーツ

 ◆ソフトバンク2-3オリックス(24日・ヤフオクドーム)

 1点リードの9回、守護神・森唯斗投手(27)が今季初の失点でまさかの逆転負け。上林誠知外野手(23)の欠場で外野を内野手登録の3人が守る非常事態も、若手の躍動などで試合を優位に進めていたが、勝てなかった。8回を抑えた甲斐野央投手(22)は、デビューから10試合連続無失点とし、ドラフト制導入後の最長に並んだ。

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 早くも球史に名を刻んだ。1点リードの8回、甲斐野がマウンドに立ちはだかった。勝ちパターンの一翼を担う背番号20は、上位打線にもひるまない。2番西浦を中飛、3番吉田正を左飛に打ち取ると、4番メネセスに対し最後は直球勝負。152キロを外角高めに決め、見逃し三振を奪った。デビューから10試合連続無失点となり、1966年のドラフト制導入後の新人では1992年河本(ロッテ)、2002年飯島(ダイエー)、17年森原、菅原(ともに楽天)、有吉(ロッテ)に並ぶプロ野球記録となった。

 「タイ(記録)というのは聞きたくなかった。明日、打たれるやつじゃないですか。安定しているように見えても、僕の中ではたまたま」。最速159キロ右腕にとっては、意識する由もない記録になった。

 開幕戦でプロ初勝利を挙げ、早くも8ホールドをマーク。順風満帆に見えるが「不安がないと僕はダメ。悩みがあるから考える。悩んでなんぼ」。試合前練習では開幕以来、一人黙々と壁に向かってボールを投げ込む姿がある。リリースの感覚を養い、上半身が力む傾向があるフォームを、体全体で力を伝えられるようにする反復練習。常勝チームで過ごす日々を「いつも発見があるし、自分のレベルを上げられる」と語る。

 けが人続出の苦しい状況下で、チームを支えている救援陣。開幕から無失点を続けていた森から「先に失点した方が丸刈りにする」という“賭け”を持ちかけられた。昨季のセーブ王とルーキー。実績からすれば圧倒的な違いがありながら、勝負が成立するのは実力を認められたからこそ。負けず嫌いの右腕は「丸刈りは絶対、避けます」と言い切っていた。

 その賭けには勝ったものの「森さんが点を取られて、チームが負けてしまって…」と心底、悔しがった。「リリーフは打たれたら終わり。やりがいはあるけど、楽しいとは思えない」。東洋大時代から抑えを務めてきた右腕は、本音をのぞかせる。試練はどこかで、待っている-。そう言い聞かせながら、先人がことごとくはね返されてきた、11試合目の壁に挑む。

   ◇    ◇

 倉野投手コーチ(デビューから10試合連続無失点の甲斐野について)「場慣れしてきている。もっと試練が来る時期もあると思うけど、今のところ自分のペースで乱れず投げられている。調子の波も減ってきた。森のいいところを見ているのも大きい」

西日本スポーツ

最終更新:4/25(木) 12:52
西日本スポーツ

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