ここから本文です

驚きの「翔んで川越」ツアー 見たことのない光景、息飲む客 小江戸のバンクシー、謎の巨大ボウリングピン

4/25(木) 11:53配信

埼玉新聞

■熱中する親子

 再び冷たい雨に震えながら歩くと、前方に見えるのは川越の人気スポット「時の鐘」…、ではなく「平成の鐘」。1998年に入倉工務店(同市脇田新町)の入倉束雄(そくお)会長が建設したもので、当時の川越市長、故舟橋功一氏が名前をつけた。時の鐘に敬意を表して、高さ約16メートルの本家より165センチ低く設計した。

 塔内部のエレベーターを使って、3階の鐘楼部分へ。重さ300キロの鐘を鳴らせば、「カーン」と心地よい音が響く。「つきたい人がいたら誰でも来れるよ」と入倉会長。毎年、大みそかには甘酒をふるまい、多くの人がここで除夜の鐘をつくという。

 さらに同工務店2階には、会長の長男で、ポール・マッカートニーの大ファンである入倉順也社長(54)が、収集したポスターやサインを楽しむためにパブ風に改装した部屋がある。80インチのスクリーンにはライブ映像が流れ、壁にTシャツなど数百点のグッズを展示。ベクトルは違えど、好きなものを極める親子の姿に胸が熱くなった。

 ツアーに初参加した鶴ケ島市の東條一矢さん(48)は「喜多院(川越を代表する寺)でも行くのかなと思っていたら、『まさか』の連続で、すごく面白かった」と話していた。

■謎の記号? マルスもいろいろ

 「神様が1個だけ願いを叶えてくれるならマルスを書いた人を知りたい」。ツアーの最中、主催者の石橋啓一郎さんは真剣な表情でつぶやいた。

 「マルス」とは土星のような輪を持つ「○」に「ス」と書いてある手の平サイズの落書き。石橋さんは約15年前、上福岡駅周辺で数個のマルスを発見したことをきっかけに「収集」を始めた。街中を歩いて情報を集め、発見した全60個をすべて写真で記録している。

 石橋さんによると、川越の中心部、東武東上線の新河岸駅、上福岡駅周辺のガードレールや設備類に書かれてあることが多い。3つ並んでいたり、下に土台があったりと数種類のパターンが存在。「書いた人も分からないし、増えているのか減っているのかも分からない。謎にひきつけられる」と話す。

 「イシ★バシツアー」の開催は不定期。定員5人程度で年3~4回実施。桶川、所沢、朝霞編などがあり、石橋さんがフェイスブックでツアーを告知した時に申し込む。無料。問い合わせは、石橋さん(電話090・6504・3560)へ。

2/2ページ

最終更新:4/25(木) 12:58
埼玉新聞

こんな記事も読まれています

あなたにおすすめの記事