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「非凡」も「甘くない」―山崎武司氏が語る高卒ドラ1根尾、小園、藤原の現状

4/25(木) 12:11配信

Full-Count

大きな期待を集めた3人だが、いずれもファームで苦戦が続いている

 2019年のプロ野球も約1か月が経過した。セ・リーグは巨人とヤクルト、そして下馬評の低かった中日が首位を争い、3連覇中の広島も上昇気流。一方のパ・リーグは楽天とソフトバンクが首位を伺い、ロッテが単独最下位となっている。

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 この2019年シーズン。オフからキャンプ、オープン戦と大きな注目を集めてきたのが、中日の根尾昂内野手、ロッテの藤原恭大外野手、広島の小園海斗内野手、そして日本ハムの吉田輝星投手の高卒ドラ1たち。特に野手の3人はルーキーイヤーの期待も高く、根尾は怪我で出遅れたものの、藤原、小園の2人は開幕1軍切符も掴んだ。

 とはいえ、高卒ルーキーが易々と活躍できるほど、甘くないのがプロ野球の世界。小園は1軍での出場機会がないまま降格となり、開幕スタメンとなった藤原も6試合で打率.105と苦戦して2軍降格となった。そして、3選手ともに2軍でも苦戦している。

 24日時点で、根尾が22試合で84打数12安打1本塁打で打率.143、藤原が8試合で31打数6安打0本塁打で打率.194、小園が15試合で63打数9安打2本塁打の打率.143。3人ともに目立った結果は出せていない。この現状に、自身も高卒でプロ入りし、セ・パ両リーグで本塁打王を獲得した野球解説者の山崎武司氏は「プロはそんなに甘くない。特に打者は、ね。これが普通だよ。順調に段階を踏んでいる」と、苦労は“当然”だと語る。

 3人の中では、小園が最も1軍のレベルに近かったと山崎氏は言う。「小園はよくやっていたと思うよ。3人のうちで1軍のレベルに近かったのは小園だと思う」。とはいえ、「ただ、根尾にしろ、藤原にしろ、甲子園で活躍した時は大きく見えたけど、プロの中に入ったら小さいな」と、プロの選手たちに比べると、やはり身体の細さ、小ささは感じると言う。

愛工大名電高から中日入りした山崎氏も1年目は「これは無理だな、と」

 自身も長らく所属した中日のドラ1根尾を、山崎氏はどう見るか。「開幕1軍だとか、スタメンがどうこうと言われていたけど、それはメディアが言っていただけのこと」と分析。ファームでも苦労している現状には「今はプロのスピードに負けて、洗礼を大いに浴びている。これがプロだというのを経験で見せてもらって、今はそれでいい。早い段階での1軍どうこうなんて、俺は思わない」とし「いまは一生懸命に2軍でやって、試合出て、野球を仕事にして、毎日試合に出る辛さを覚えていくこと。あとはスピードに慣れていくこととかをやっていけばいい」と、2軍でひたすらプロのボール、スピードに慣れ、身体を鍛えていくべきだという。

 愛工大名電高から1986年のドラフト2位で中日に入団した山崎氏。自身のルーキーイヤーを思い返し「やれると思って入ってきたけどね、全くついていけなかった。その時は『どうしよう』なんていうことも思えなかったね。『ダメだ、これは。無理だな』と思ったもんね」という。史上3人目のセ・パ両リーグで本塁打王となった山崎氏だが、1軍デビューは3年目の1989年。ファームでの本塁打王や打点王には輝いたが、1軍で頭角を現したのは1995年、本塁打王に輝いたのは10年目の1996年だった。

 それほどまでに、アマチュアとプロ野球のレベルには違いがある。球速表示は遜色なくとも、球の質が違うのだと山崎氏は語る。「球のキレが全然違う。球の質が全然違う。ピュッとくるし、差し込まれる。低いと思ったボールがストライクだったり、変化球の曲がりも大きいんじゃなく、キレがある。『これは打てへんな、やっていけないな』と思った。彼らも『プロって凄いな』と思っているんじゃないかな」。

 いま、根尾や藤原、小園に必要なのはプロのボールに慣れ、身体を鍛えていくこと、1軍でベンチを温めるくらいならば、2軍で試合にで続けることが大事だと山崎氏は指摘する。「1軍にチョロっと上げるくらいなら、2軍でずっと試合に出しておいたほうがいい。2軍でしっかり鍛えてやっていくほうがタメになる。彼らはオレなんかと違って非凡なものを持っているから、慣れれば、出てくるのは早いと思うけどね」。高いポテンシャルを秘める、球界の宝たち。じっくりと鍛え、数年後、球界屈指のプレーヤーになっていてほしいものだ。

Full-Count編集部

最終更新:4/25(木) 15:55
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