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イスラエル向けの「防爆設計」LRT車両がラインオフ 中車長春軌道客車

4/25(木) 6:55配信

CNS(China News Service)

【CNS】イスラエル・テルアビブの次世代型路面電車(LRT)レッドライン路線向けに生産された車両がこのほど、中国・吉林省(Jilin)長春市(Changchun)でラインオフした。100%中国製の低床車両が先進国に輸出されるのは初めて。

【写真】テルアビブを走る予定のLRT車両

 開発した中車長春軌道客車(CRRC Changchun Railway Vehicles)によると、この車両には超先進技術が組み込まれ、「安全防護性能」で世界最高クラスのLRT車両だという。

 全長23キロの「テルアビブ・レッドライン」はイスラエルで初めてのLRTであり、2021年に正式開通予定だ。テルアビブの都市公輸送会社NTA(NTA Metropolitan Mass Transit System)は2015年、中車長春と納入車両90編成、納入候補車両30編成、全車両に16年間の長期メンテナンス条件を付けた「テルアビブ・レッドラインLRT車両納入契約」を締結していた。

 今回ラインオフした車両は、車体が流線型で、運転席前面と側面の防風ガラスが一体になっている。車体の色は、世界文化遺産「テルアビブの白い都市」を感じさせる白を採用している。

 中車長春業務部の王利軍(Wang Lijun)プロジェクトマネージャーによると、車両の設計・製造プロセスは欧州のコンサルタント会社の監督のもと欧州の技術規格に準拠した安全評価を行い、欧州共通の技術規格とイスラエルの技術規格の両方を満たしているという。

「車両は『防爆設計』だ。屋根はアーチ状になっており、爆発物が屋根に落下しても滑り落ちる構造。車両の台枠は非磁性素材で出来ており、爆発物が車両底部に張り付くのを防ぐ。車窓は防爆ガラスで、石や火炎瓶などから受ける衝撃に耐えられる」と王氏は説明する。

 この車両は炭素繊維やフェノール樹脂、アルミ複合板、ペーパーハニカム構造素材など多くの新素材を用いており、車体の軽量化に成功している。充電装置は炭化ケイ素電源デバイスを使い、充電システム効率化と同時に、充電装置重量の60%削減も実現している。

 ほかにも、車両の下部に「通行人保護装置」が付いており、通行人や障害物が装置に接触すると、この装置が防護の役割を果たし、人が列車の下敷きになる被害を防ぐ。防火性能についても、イスラエルの技術規格を採用。車床は15分の燃焼にも耐えることができ、乗客が避難するのに十分な時間が確保できる。

 テルアビブの市街地面積は52平方キロで、イスラエルの人口の4割が住んでおり、イスラエルの雇用機会の半分はこの都市に集中している。(c)CNS/JCM/AFPBB News

※この記事は、CNS(China News Service)のニュースをJCMが日本語訳したものです。CNSは1952年に設立された中華人民共和国の国営通信社です。

最終更新:4/25(木) 11:50
CNS(China News Service)

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