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<北朝鮮報告for Pro>協同農場はどうなっているのか?(3)農民困窮の構造 過大な供出と借金漬け 石丸次郎

4/26(金) 11:56配信 有料

アジアプレス・ネットワーク

牛を引く農村女性。2008年10月に平壌郊外の農村で撮影 チャン・ジョンギル(アジアプレス)

協同農場では「軍糧米」を供出した後の分配では自家消費すら不足する。春に食糧が尽きた農民たちは、秋に返済する約束で食糧や金を高利で借りる。北部の協同農場での実態調査報告の3回目は、農民困窮の構造的な問題について。

◆「軍糧米」について
――「軍糧米」は分組単位で計算するのか、それとも作業班別なのか? 軍部隊にはどのようにして引き渡すのか? 規定量に達しなかった場合、分配から引かれるのか?
答え 「軍糧米」は収穫高に関係なく分配前に規定量を「分組畑」から先に差し引かれる。もし不足があれば無条件に分配から引かれる。「軍糧米」は収穫後に農場の作業班で集めておいて、軍部隊が直接農場に来て持って行く。そのため作業班長らと軍の後方部軍官(将校)の間で摩擦が起こる。特に収穫物の水分がどれぐらいあるかを巡って葛藤が多い。水分量によって計画量の計算が大きく違ってくるからだ。作業班長は水分量を少なく見積もろうとするとするし、担当の将校は多く含まれていることにしようとしてもめる。水分量を差し引いて規定量を計算するためだ。

――A農場では「軍糧米」を、最終的にどれくらい供出しているのか? 

答え 「軍糧米」はジャガイモではなく、ほとんどをトウモロコシで供出する。収穫のうちどれくらいの比率になるのかはわからない。「軍糧米」は必ず出さなければならず、交渉もできないので負担が大きい。「軍量米」については、誰も文句を言えない。「軍糧米」の追加納付はない。分配前に引かれるべきものはすべて引かれる。ただし、忠誠支援資金の名目で、世帯当たりトウモロコシ1キロずつ出させるようなことがたまにある。 本文:3,231文字 写真:2枚

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最終更新:4/26(金) 12:10
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