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ナポリの男たち×倉島一幸、“ナポリテン”記念対談。ナポリの男たちがゲームへの“ラブ”を語る

4/26(金) 11:03配信

ファミ通.com

 2016年に結成されたゲーム実況グループ“ナポリの男たち”。主にニコニコ動画にて、“ゲームを実況しながらプレイする”というスタイルで動画を投稿している。結成こそ3年前であるが、メンバーはジャック・オ・蘭たん、すぎる、hacchi、shu3という、2007年~2013年にゲーム実況活動を始めた個人実況者たちの集まりだった。

 個人で活動し、高い人気も博していた4人の集まりということには、「まさか、彼らがグループとして活動するとは」と、ゲーム実況を見ている視聴者たちからも、驚きの声が多々上がっていた。しかし、4人は持ち前のキャラクター、企画力などでクオリティの高い動画を上げ、ゲーム実況者グループとして、ファンの中で確立されてきている。ミュージシャンの米津玄師さんや、岡崎体育さんも彼らの熱いファンだという。

 そんな彼らが、2019年6月14日から、 “ナポリテン”という“展示会”を開催する。ゲーム実況者が展示会という、一見不思議な組み合わせ。なぜこのような展示会を開催するに至ったのか、ナポリテンへの意気込みなどを訊く。

 また、ナポリテンでは、『moon』や『UFO -A day in the life-』でキャラクターデザインを務める倉島一幸氏(オニオンゲームス)がイラストを担当。その経緯や、『moon』や『UFO -A day in the life-』を始めとするラブデリックという会社の遺伝子を持った“ラブデリック系”と呼ばれる作品に対する、ナポリの男たちからの“ラブ”を訊く対談を掲載する。開発当時の裏話なども満載だ。



 そして、後半ではナポリの男たち4人による“ゲーム”をテーマにした対談を実施。好きなゲームへの想い、思い出などを伺った。ナポリの男たちファンでも、そうでない人も、“ゲーム好き”が楽しめる内容となっている。また、ナポリの男たちメンバー間の印象や、思い入れ深い“チャンネル配信企画”についてなど、ボリュームたっぷりな対談をお楽しみあれ。


※すぎるさんのお名前を、メンバーカラーとは異なる赤で記載しております。ご了承ください。





ナポリの男たちが倉島一幸氏にイラストを依頼したワケ



――まずは、展示会・ナポリテンを開催することになった経緯をお教えください。



蘭たん 2019年6月10日に、ナポリの男たちが3周年を迎えるんです。それで、なにかやりたいなと企画しました。いままではネット上のみで活動していたんですけど、リアルで視聴者の方が参加できるといいかなと。そういうイベントをやってほしいという視聴者の方の声もちらほら見かけてましたし、自分たちもそういうのを企画するのは楽しそうだと思いまして。



――ゲーム実況者が展示会を開催するというのは、珍しいと思うのですが、このような形にした理由は?



蘭たん ほかのゲーム実況者グループの方は、武道館とか……いろいろとやられていて、すごいなって思っていて。でも、我々は武道館でやるには色々と足りないので。

一同 (笑)。

蘭たん “ナポリ”らしくて、いままで誰もやってきていないことができたらなと。昔、ダウンタウンの松本さんの“一人ごっつ”という番組の展示会があったんですよね。番組内で使った小道具を展示したりとか。そういったことだったらナポリの男たちで、できるんじゃないかなと。



――たしかに、いままでチャンネル配信(※)で絵を描いていらっしゃったり、造形物を作られたりしていますもんね。




※チャンネル配信……ニコニコチャンネル“ナポリの男たちチャンネル”内で、毎週土曜日に行われている有料会員向け配信。4名が週代わりで企画を立てて生配信内で披露する。




蘭たん 皆さんに実物で見ていただけたらおもしろいんじゃないかと思って。



――そのようなナポリテンを開催するにあたって、倉島一幸さんにビジュアルを依頼した理由をお教えください。



蘭たん ゲーム実況者のイベントなので、ゲームに関わられていたイラストレーターさんにキービジュアル等のご依頼をしたいと思っていて。倉島さんに依頼したいと言い出したのは僕だったんです。昔、『moon』や『UFO -A day in the life-』を実況プレイして、動画として上げていたんですけど、僕自身、すごくお気に入りになったゲームでして。だから倉島さんという存在はずっと知っていて、どこかでなにかご一緒できないかなと、ずっと思っていたんです。












――やはり、倉島さんのイラストは、印象深いですよね。



蘭たん 視聴者の方にも倉島さんのイラストは大好評みたいで……。ありがとうございます!

倉島 こちらこそありがとうございます!



――倉島さんはご依頼を受けて、最初どのように感じましたか?



倉島 最初、じつはあんまりよくわかっていなかったですね。でも、お仕事はぜひ、と受けさせていただきました。その後、ファンアートなどを拝見したときに、プレッシャーを感じましたね。



――それはなぜでしょうか?



倉島 皆さんの中でイメージがある人たちを、何処の馬の骨かわからないヤツが描いたとなると……。



――みなさん、もちろんご存知だと思いますよ!



倉島 クレームとかがきたらどうしようって……。でも、暖かく受け入れていただけて、ちょっと泣きそうになりました(笑)。

蘭たん ファンの人が倉島さんの絵柄に似せたファンアートを描いていますよね。

倉島 描いていただけて、しかもうめーな! と。これは俺には書けないな、というものはTwitterでRTさせていただいたりもして。

すぎる あのイラストって、どうやって探しているんですか?

倉島 “ナポリテン”で検索してます!(笑)。蘭たんさんやすぎるさんの、ラブデリック系作品の実況動画も、その後見せていただいたのですが、じつは、ほかのゲームを開発しているときに、たまたま見ていたようなんですよね。参考にするべく。『チュウリップ』のあそこで花開くんだ、とか。今回、じっくりと見させていただき、愛を感じましたね。また泣きそうになりました。



――実況動画に関しては、上げることはOKなんでしょうか?



倉島 もちろんもちろん! ありがたい話です。初見でよくこの謎がとけるなとか、感心しながら見ています。

蘭たん あれは解けるまでやっているので……(笑)。

倉島 作ったほうとしては世に出たら忘れちゃうんですよね。なので、実況動画で久々にゲーム画面を見ると、当時のこととかを思い出して、がんばっていた自分に戻ります。



――倉島さんより、依頼を受けるという話があったとき、ナポリの男たちの皆さんのリアクションはどのような感じだったのでしょうか?



すぎる じつはちょうどそのとき、みんなでユニバーサルスタジオジャパンに遊びに行っていて。入る前やったんですけど、メールをみたときに、「信じられへんなぁ!」って感じで、盛り上がりすぎて、周りから見たら「コイツら、USJ入る前から盛り上がってるやん」みたいな。



――それはテンションが上がるのも仕方ないですよね! ナポリの男たちの皆さんは、イラストを最初に見たとき、どのように感じましたか?



蘭たん いくつか案はいただいていて。その中で今回選ばせていただいたイラストがこれですね。



蘭たん 僕は『エンドネシア』も遊んでいたのですが、このイラストはその主人公に似てるなと思ったんですよね。自分がゲームの主人公になったという感じがして、すごく嬉しかったです。

すぎる 僕は最初にいただいた案は、イケメンやなぁと思って、申し訳ない気持ちの方が強くて……。ファンアートもそうなんですけどね。

倉島 すぎるさんからはその後、アホっぽくして、という依頼をいただいたんです(笑)。

すぎる 一生に一度のことなんで、めちゃくちゃ欲張っちゃって!(笑)



倉島 皆さんはファンアートをご覧になったときって、どんな気分になるんですか?

すぎる 自分のことじゃないような気持ちで見ていますね。実感がなくて。画面上はめっちゃ華やかなんですけど、家でひとりでパソコンの前で見ていると、「……誰なんやろなぁ?」って。

一同(笑)

shu3 自分は、最初イラストをいただいたときに、自分がゲームの世界に入ったかのような気分になりました。自分はゲームをプレイしているだけなので、本当に人生ってわかんないなぁって思いましたね。すごい、と感無量でした。



hacchi 倉島さんが声の印象でイラストを描いてくださったとのことなんですが、まぁ最初にいただいた絵からしても、ツライ過去を背負っているような……。


一同 (爆笑)。

hacchi 自分のイメージ通りでしたね。

倉島 ツライ過去というわけでは……(笑)。

hacchi どういう印象でした?

倉島 シャープ、とかスマートな感じで。



――いい感じの陰がある感じ、ということですよね(笑)。



hacchi いい感じの陰で、自分にピッタリです!



――倉島さんがイラストを描かれたときに、気をつけた部分などはありますか?



倉島 それぞれのイメージカラーや、カボチャやパンダなどのキーアイテムは外さないように抑えつつ、あとは声の印象、ファンの方の印象などを守るように作っています。ねじねじとか、ねこちゃんとか。これは、ハト……ですか?



hacchi 実はペンギンなんです(笑)。

倉島 ペンギンだった!(笑)。あとは、やっぱり同じ人間が描いているので、過去のゲームに似てしまうのは、ご勘弁ということで。

蘭たん 僕は逆にそれが、めっちゃうれしかったです!



――今回のイラストの世界観はどのような感じなのでしょうか?



倉島 部室で男同士がゲームやっている感じを出せればなと。街みたいなのもありますが、これもゲームの中に入って、みんなが遊んじゃってるのかなって感じですね。



倉島一幸・ジャック・オ・蘭たん・すぎるの“ラブデリック”へのラブ



――続いては、いわゆる“ラブデリック系”と呼ばれる、ラブデリックという会社が生み出した遺伝子を引き継いでいる作品についてお話をお伺いします。主に倉島さん、そして“ラブデリック系”作品がお好きだという、蘭たんさん、すぎるさんにお話をお伺いします。まずは、倉島さんがゲームのグラフィックづくりを始めたきっかけをお教えください。



倉島 当時スクウェア(現:スクウェア・エニックス)という会社に就職することになったんですね。そこで、『スーパーマリオRPG』を作っているときに、ラブデリックの西さん(西健一氏)とか、工藤さん(工藤太郎氏)とか、上田さん(上田晃氏)、そして彼は同期入社なのですが、木村さん(木村祥朗氏)と知り合って。スクウェアを辞めるつもりはなかったのですが、工藤さんの誘いが相当しつこくて(笑)。

蘭たん 『スーパーマリオRPG』ではどこを担当されていたんですか?

倉島 キャラクターの全般と、モンスターデザインをやってました。そのときはめっちゃ働きました! これも工藤さんがキーマンでしたね。

蘭たん 『スーパーマリオRPG』は小学生のころ、めちゃくちゃプレイしてました。



――その後、ラブデリックに入り、『moon』を作っていたときの、印象的な思い出などはありますか?



倉島 ふつうのゲーム作りと違うと思ったのは、アイデア出しの中で、話が盛り上がったときに、熱が冷めないうちに作っちゃおうというところですね。餅つきのようなテンポ感を大切にしていました。



――そのときに本当におもしろいと感じたまま、作れるのは本当にいい環境ですよね。いまでこそ、ラブデリックの根強いファンがたくさんいらっしゃると思うのですが、当時、世間の反応はいかがだったのでしょうか。



倉島 やはり、ネットがそこまで普及していなかったので、お手紙などで知るくらいで、受けているのかどうかがわかりづらかったですね。当時のスクウェアにはちょっと目をつけられましたけど……(笑)。



――ネタ的にギリギリな部分もありましたもんね(苦笑)。



倉島 でも、発売後はアスキーさんも力を入れてくださっていて、原宿に『moon』のショップもあったんですよ。



――そうだったんですね! 蘭たんさんやすぎるさんは、どのようにラブデリック系作品を知ったのでしょうか?



蘭たん 僕はすぎるから教えてもらいました。当時は実況動画でどのゲームをあげようかと悩んでいたときで。『moon』のあらすじを聞いただけで、ぜったいにおもしろそうだと思ったんです。その後、視聴者の方からの反響も大きく、改めて調べて、ラブデリック系と呼ばれる作品があるということを知りました。

すぎる 僕のゲーム実況の2作目が『MOTHER2』だったんです。『MOTHER2』は個性的な作品じゃないですか。それで、視聴者の人からも、つぎの作品をすごい期待されているのを感じていたんです。そのときに初めて『チュウリップ』を知り合いから教えてもらって。まず設定からして、街の住人とチューできるし。「そんなゲームあんの!?」ってビックリして。キャラクターもかわいくて、「これやったら女子人気すごいやろな」って。









一同 (笑)

すぎる カルチャーショックでしたね。それ以前はメジャーなものしかやってこなかったので。こんなゲームを作る人たちがおるんやな、って衝撃がありましたね。

蘭たん 『moon』や『UFO -A day in the life-』にはゲームとして色々と挑戦的な部分を感じて。開発者の方々の価値観やメッセージをプレイしていて強く感じました。

すぎる キャラクターも、ただかわいいだけじゃないですよね。鼻水が垂れていたりとか。そういう部分ってあえてやっていらっしゃるんですか?

倉島 先にキャラクターの絵をいくつか描いて、企画の人がチョイスして設定をつけていきます。ゲームの上っ面じゃないところで、本当はこんな顔をしているんだよって。



――確かに、王道なだけではないキャラクターが多いと感じます。皆さんがとくに好きなキャラクターはいますか?



蘭たん 倉島さん覚えてるかなぁ。『エンドネシア』で“ダン(※)”ってキャラクターがいるんです。


※ダン……ダン・ヘニング。荒地ゾーンに住んでいる少年。戦争が起こる前の時代から来た。恥ずかしがり屋なため、人と会うときは丸い被り物をしている。




倉島 覚えていますよ! ダンボール被っているやつ。

蘭たん えっ! あれダンボールだったんですか!? 僕がダンの好きなところは……、ダンは戦前というシビアな時代に生きているので、ちょっとひねくれているんですよね。ダンボールの球体を被って、あまり人と接しないという。それとは別に、同じステージに“ロジャー”っていう警察官のキャラクターがいて、彼は現代から来ているんです。戦前の時代から来たダン、戦後の時代からきたロジャー。ふたりは故郷の時代背景や不器用な性格から、最初は険悪な雰囲気なんですが、そこに主人公が入って、ふたりの仲を取り持つんです。そこのシーンがすごく好きで。

 ダンは大人嫌いな、思春期を表しているようなキャラで、僕も当時若かったので、すごい共感することがあって「大人なんか嫌いだ」って(笑)。

倉島 わりとダンやロジャーのファンは多く、サインなどでもよく描いてくれって言われます。最初の設定だと、その島が“あの世”っていう設定で。ちょっと冥界チックなところです。

蘭たん へぇ~!! ロジャーとダンがいっしょにシチュー食べるシーンとか大好きです。









該当箇所は11:00あたり~








――蘭たんさんの想いがお話からかなり伝わりましたね。すぎるさんはいかがですか?



すぎる 僕はやっぱり“タオ”ですね。タオは、ラブデリック関連のいろいろな作品に出るんですけど、出てくると、「また出てきたな!」って。あと、『ちびロボ!』ではタオと喋れるんですけど、意外にチャラいキャラで。

蘭たん そうなんだ(笑)。

すぎる たしか、西さんが考えられたキャラクターなんですよね?

倉島 西さんが飼っていた犬なんです。それで、西さんが関わっていない作品には、ぜったいに出さない(笑)。『moon』のときのタオは僕がデザインしていて、『ちびロボ!』のときのタオは僕のカミさん(イラストレーター・hikarin氏)がデザインしていたんです。

すぎる そうだったんですか!

倉島 僕は、今回実況を見直させていただいて、やっぱり頭に風車をつけたおかしいジジイ(※)が好きだと思いましたね。セリフといい間のとり方もすばらしくて。工藤さんがキレキレだった時代ですね。……ここ、書いておいてくださいね!



※頭に風車を付けたおかしいジジイ……風車庵に住んでいるおじさん






――書いておきます!(笑)。キャラクターへの愛はお伺いしましたので、蘭たんさんやすぎるさんから、ラブデリック作品へのラブを語っていただけますか?



蘭たん ラブデリック系作品の魅力を言葉にするのはすごく難しいんですけど、やっぱり開発者の方のゲームに対するこだわりやメッセージ性が強く出ているので、プレイしていて、いい意味でいろいろな刺激を受けるんですよね。『UNDER TALE』を作ったトビーフォックスさんも『moon』が好きだと仰っているらしいんですけど、そういう強烈なフォロワーを生み出す魅力を持っているものだと思います。

すぎる ふつうにゲームをされている人とは、感想が違うと思うんですけど、ラブデリック系作品の実況プレイをやっているときって、キャラクターについツッコミを入れちゃうんですよね。テキストにツッコむだけで、自然に漫才みたいになって。やっててすんごい楽しいんですよ。ゲーム実況をやっていない人も、ぜひ一回喋りながらやってみてほしいですね。

倉島 ツッコミどころが全部正解でしたね! 『チュウリップ』とかでも。

すぎる ホンマですか!

倉島 あと、蘭たんさんもそうだったんですけど、僕も『moon』のデバックをやっているとき、おばあちゃんのこと、ずっとババアって言ってましたからね(笑)。

一同 (笑)。



――倉島さんがラブデリック作品を作ってきて、こだわっていてよかった、と思う部分はありますか?



倉島 雰囲気作りというか、手触り感、細かいところを大切にしていたので、そういった部分を作り込んでいてよかったなと、改めて思いますね。少人数で、のべつ幕なしで作っていましたから。いまもがんばっていますが!(笑)。



――オニオンゲームスさんでの新作も先日発表されていましたよね。“チュウ”がキーワードとのことで。



倉島 いいんですか! そんな話までして。『moon』にジンギスカンというミニゲームがあるんですよ。

蘭たん あーありましたね!

倉島 それに、『チュウリップ』を足した感じですね。『Mon Amour(モナムール)』というタイトルなので、ぜひ楽しみにしていてください。『moon』をいっしょに作っていた木村さんと作っています。

Onion Games最新作『MonAmour』は、おじさんが女の子にチュウするアクションゲーム!?【TOKYO SANDBOX 2019】
https://www.famitsu.com/news/201904/07174439.html

蘭たん オニオンゲームスさんの『勇者ヤマダくん』と『Million Onion Hotel』も遊びましたよ。両方最後までやったんですけど、『Million Onion Hotel』はオチがすごい……(笑)。言えないですけど、ほかのゲームではできないなぁと。懐かしい気持ちになりました!

倉島 根底は“ラブアンドピース”なので、昔からそこは変わっていないね。

蘭たん こういうのがやりたいんだな、というのが伝わってくるんですよね。



――いまは、出したいものがあっても、トップダウンで仕事が降りてきて、好きなものが創れないクリエイターさんも少なくはないと思います。そんな中、そういった表現ができるのはいいですよね。



倉島 少人数で、全部自分たちでやらなければいけないので、たいへんでもありますが、やりがいはありますね。



ゲームクリエイターとゲーム実況者のつながり
蘭たん 今回、この機会に倉島さんとお話できて思ったんですが、ゲームクリエイターの方とゲームのお話できるのがやっぱり楽しいですね。ゲーム実況というジャンルの性質上、なかなか公に言っていいのか、とも思って。

倉島 厳しいところもありますもんねぇ。

蘭たん shu3は『聖剣伝説 LEGEND OF MANA』のやり込み動画を上げていて、亀岡さんと交流あるんだよね。






shu3 そうですね、ちょくちょく「がんばってるね」とツイートをいただけるんですけど、なんか、僕の方から反応すると、逆に迷惑掛けないかと思って……。

倉島 亀さんよろこびますよ! 僕も亀さんにはお世話になっています。男気のあるいい人で。ぜひ、みんなで吉祥寺でナポリタンを食べに行きましょうよ。

蘭たん ぜひ! クリエイターの方からポジティブな意見をいただけるのは、本当にありがたいですね。アングラでずっとやっていたので、僕らは……。

倉島 でも、うちの娘の小学校の友だちだったり、TOKYO SAND BOXというイベントに出展したときも、ナポリの男たちのファンだという方が来てくれたりして。まわりでいっぱい見ている人いますよ。

蘭たん えっ! そうなんですか! すぎるとかhacchiも、ゲームクリエイターさんとの交流ってあったりする?

すぎる 僕も『チュウリップ』の動画を投稿していたとき、ヒロインのお母さん役の方に「見てますよ」ってメールをいただきました。

倉島 そうなんだ!

hacchi 僕は海外ゲームばっかりやってるんで……。『アウターワールド』とかが大好きで。ひとりきりで作ったというのがすごすぎて。

倉島 海外ゲームは会社でみんなで遊んだりしたなぁ。『アウターワールド』おもしろいよねぇ。

hacchi あの、ゲームとは関係ないんですけど、倉島さんが仕事してて息詰まったとき、気分転換ってどうやっているんですか?

倉島 スーパー銭湯ですね。『エンドネシア』が終わった後は登山ブームで、ツーリングとかも行ったりしたなぁ。転々として、けっきょくはスーパー銭湯に落ち着いて。

hacchi 銭湯、行ってみます!

shu3 僕もお聞きしたいことがあるんですけど、昔からゲームを作られている方って何十年経っても、いまだに第一線でゲームを作られている方が多いじゃないですか。自分だったらできないな……と尊敬するんですけど。どこに元気の源があるんですか?

倉島 元気ないんですよ! 絵を描くのはぜんぜんいいんですけど、デバックが疲れて……。それなりに年を取って、もうそんなに長くゲームを作ってはいられないと思うので、燃え尽きるようなものをやらないといけないですね。

蘭たん ゲームクリエイターさんって、ずっとゲーム作りをやっているイメージがあります。やっぱり楽しいんだろうなって。

倉島 つらいことも多いんですけど、ゲーム実況をしてもらって、コメントいただいたりだとか、実際に遊んでもらった人から感想を直接聞いたりすることで、ギリギリを保ってますね。



――皆さんの声がパワーになるということで……。



倉島 キレイごとですけどね。最近、木村さんやラブデリックの元メンバーに言われるんです。「倉島ばっかりチヤホヤされている!」って! わたしはラブデリックヒエラルキーの最下層にいます。



――いまなお、注目度がドンドン上がっているということで!(笑)。最後に、ナポリテンについての意気込みをお教えください。


蘭たん 倉島さんのステキなイラストが浮かないような内容にしたいですね!(笑)



ナポリの男たちとしての活動とメンバー間の印象



――ここからは、ナポリの男たちの皆さんに、お話をお伺いしたいと思います。皆さんは、もともと個人で活動されていた方々の集まりですが、なぜグループ実況を始めようと思ったのでしょうか。



蘭たん 僕とすぎるとhacchiは、ゲーム実況をやっている人たちの横のつながりで、交流はあったんです。僕らは昔から動画を投稿していて、新しい人たちが活躍しているのを見て、個人でやるには限界があるな、と感じ、個人でしかやってこなかったのもあって、グループでも動画を作ってみたいと思っていました。そこで僕がすぎるを誘って、すぎるがhacchiとshu3を誘いました。



――すぎるさんが、メンバーとしてhacchiさんとshu3さんを選んだ理由はありますか?



すぎる 僕も蘭たんも、 “陰キャ”じゃないですか。 “陰”なので、ぜったいに“陽”はダメやなって。それで、shu3の動画を見たら完全に暗いし、hacchiも人間性を知っていたので、まぁ、うまくやっていけるやろうなと思ったんです。



――そんなhacchiさんとshu3さんがグループに誘われたときの、率直な感想をお聞かせください。


hacchi すぎるさんに、「今度、蘭たんとグループやろうと思ってるんや」と聞いたときは、正直「大丈夫か…?」と思いました。

蘭たん たしかに、ふたりだけだったらヤバかったよね。

hacchi 個性的なメンツをグループでうまく活かすのは難しいだろうなって最初からわかっていたんですけど、それでも、蘭たんとshu3とで、すぎるさんをうまく活かせたら、楽しい動画が作れるだろうなと。単純にグループでやることに、挑戦しがいがあるなと感じましたし、みんな真剣におもしろいものを作ろうとしていたので、「これはいけるな」と思いました。

shu3 まず、すぎるさんに言ったのは「僕でいいんですか?」と。そのころはまだhacchiさんが参加するということは知らなくて、蘭たんやすぎるさんといっしょに活動すると聞いたときは、ふたりの動画も前から見ていたので、僕が加わるというのが想像できなかったです。ただ、hacchiさんと同じように、おもしろいものが作りたいというのはあるので、それができそうだと思っていましたね。



――それを経てグループを結成するとなった際、ファンの方の反響はいかがでしたか?



hacchi 「とりあえず4人集まったんでしょ?」みたいな(笑)。

蘭たん 肯定的な意見は少なかったですね。個人で活動して、それを応援してくれていた人もいたので……。

shu3 戸惑いの声がありましたよね。

蘭たん そういう意味では、今回の展示会をやりますと言ったときも、まったく同じ反応で(笑)。

shu3 たぶん自分たちが想像しているものが、そんなに伝わっていなくて。グループ結成の際も、僕らの中ではおもしろいものを作ろうとしているものが、動画に出てみないとわからなかったんだと思います。









――その後、徐々にファンの方も増えてきて、いまの反応はいかがですか?



蘭たん 最初のイメージと違うのは、女性の方もたくさん見てくださっているのが予想外でしたね。おじさん4人の集まりを見て、楽しめるんだって、ビックリでした。それと同じくらい男性の方もいらっしゃるんですが、男性は寡黙に見ている方が多いみたいで、女性ほど直接メッセージを伝えてくれる方って少数派みたいで……(笑)。



――これを見ている男性ファンの方は、ぜひ伝えてみてほしいですね(笑)。初めてメンバーの動画を見た際の印象など、覚えていますか?



蘭たん 僕は動画投稿を始めたのが2007年で、ニコニコ動画自体も駆け出しのころでした。ゲーム実況というものをやっている方もまだ少なかったので、すぎるやhacchiを見たときも、「俺のマネしてるな」って。

すぎる いや、見たことなかったで。

蘭たん でも、やっぱり当時もふたりのこと、おもしろいって思ったんだと思います。いまこうして仲よくできているってことは。shu3はどうだっけな。

hacchi shu3の、どの動画を見たの?

蘭たん 俺ね、グループ組む前は知らなくて。『ゼノギアス』のときに動画としてのshu3をはじめて認識して、「なんか、たいへんそうな動画作ってるな」という。









――すぎるさんはいかがですか?



すぎる hacchiの動画って、当時ニコニコ動画を見ていた人、みんなが見ていたと思うんですよ。だから、芸能人みたいな感じ。そのときは天上人って呼んでいたんですけど。僕や蘭たんはゲーム実況を好きな人に向けて、動画を作っていたんですけど、hacchiはニコニコ動画全体相手に作っていたので、別のものやと思っていました。

 蘭たんは、いまも変わらないんですけど、むちゃくちゃするなって。最初に見たのは、30分間オネエ言葉で話し続けてたんですけど、「若いな」って。

蘭たん そのころのニコニコ動画の空気はそんなんだったから……。

すぎる いまも変わってへんで。shu3は、ほぼ一目ぼれというか、動画見て「めちゃくちゃ好きやな」って思って、そのまま1週間たたないくらいで連絡しました。ふだんはあまりそういったことはしないんですけど。

蘭たん なに見たん?

すぎる ティニス。



一同 (爆笑)。

すぎる 大下ネタのやつなんですけど、これを作る人とは仲よくなりたいなって思って。

shu3 ハハハ(笑)。

すぎる 蘭たんは印象変わらんし、hacchiとはいい意味で身近になれたんですけど、shu3に関しては、意外とあんまり下ネタ動画作らないんで、そこのイメージは変わりましたね。

shu3 下ネタ動画はチャンネルの方でぜひ……。僕の3人への印象は、蘭たんに関しては、「尖ってるなと」と思って、最初受け付けなかったですね。でも、ある動画を見て一気に刺さって、全部好きになりました。蘭たんに関しては、配信もほとんど見ています。印象も変わらないですね、配信を見ていると、人となりがすべてわかるので。



――ちなみに、そのきっかけの動画は?



shu3 『鉄人』ですね。ハマっちゃって。すぎるさんも、最初「うるさいな」っていう印象で、あまり受け付けなかったですね(笑)。






一同 (笑)。

hacchi それは、ほんとに? ほんとに受け付けなかったの?

shu3 ほんとです(笑)。その後、いっちばん最初に上げたシリーズを見て、「本当におもしろい人なんだ! 天才だ」と思って、大好きになりました。一度好きになると、いままで受け付けなかった動画もすべて楽しんで見れるんですよね。hacchiさんは、僕が『アウターワールド』の実況をしようと思って調べたときに、hacchiさんの動画がでてきたんです。その完成度が高くて、こんな動画があるなら、もう自分でやる必要はないなと思ったんです。hacchiさんの動画はいまでも自分の動画作りの参考にしていますね。






hacchi うそだ(笑)。

shu3 hacchiさんに関しては、印象の変化がかなりあって。動画と違って、本人は不器用なんですよね。誰にでもわかりやすい動画を作るので、とても器用な人なんだという印象でした。

hacchi 実物は器用じゃなかった?

shu3 真っ直ぐで、不器用です(笑)。



――唯一、「受け付けない」という第一印象じゃなかったんですね!



shu3 hacchiさんの動画は、最初からすんなり受け付けました。



――そんなhacchiさんから、皆さんの印象はいかがでしたか?



hacchi 蘭たんに関しては、そもそも当時、動画に声が入っていること自体、受け付けない人が多かったんですよ。「声入ってるわぁ、ビビるわぁ」みたいな。俺もそのひとりだったんですけど、若本規夫さんのマネをしている動画を見たんです。

蘭たん ふつうにやってる動画ないのか俺……。

一同 (笑)。

hacchi 正直、「なんだこれは……。」と見ていたんですけど、その動画がおもしろくて。こういう文化があるんだなと、妙に印象に残りました。ただ、やりたいことはわかるんだけど、当時は大分尖ってたから、センスが伝わらない人多いんじゃないかなと(笑)。でも、いまはそれをすごいわかりやすく、視聴者に伝えるようにしていて、蘭たんの個性と、わかりやすさがいちばんいいバランスだなと思います。

 すぎるさんについては、すぎるさんから「つぎに上げる動画、何にしようか迷ってる」という内容のメールが来まして。

すぎる もっと、鬱文章みたいな感じやったけど。

hacchi だいぶ悩んでいた文面でしたね(笑)。そこにすぎるさんの動画のURLが貼っていて、それを見たら好きにならざるをえなかったですね。すぎるさんの一挙手一投足って、まったく嫌味がないんですよね。それはいまも変わらないです。

 shu3の第一印象は、すぎるさんが「これおもしろいから見て」って送ってきた“ティニス”の動画を見たんです。こういう風に自分の発想をうまく動画に出力できる人だったら、グループを組んでも頼りになるだろうなと思いました。正直下ネタに特化した人だと思っていたんですが、『ゼノギアス』の実況を見て、まともな動画も作れるんだと印象が変わりましたね(笑)。



――そんな皆さんが活動する中で、大きな活躍の場であるニコニコ動画の、“ナポリの男たちチャンネル”がありますよね。その中で毎週行われている、“企画”について、お気に入りの回や、たいへんだった回などはありますか?



蘭たん 年の瀬に、3人に歌ってもらう回があるんです。それがお気に入りなんですけど、同時にたいへんな回でもありますね。

#44 蘭たん主催・年末ヒットソングメドレー(有料会員限定)(64:00~)


#95 年末ヒットソングメドレー2018(有料会員限定)(62:30~)







――作詞をご自身でされているということですもんね。



蘭たん そんな大層な意識はないんですけど、ただ3人にこんな歌を歌ってほしいというイメージだけはあるので、ネットでフリーで使わせてもらえる曲を探して、それに歌詞を付けて、知り合いでMIXできる方に依頼するという。あの回だけは毎回手が込んでますし、その分視聴者の方にも楽しんでもらってるみたいで、うれしいです。

すぎる 僕は、“地獄の13企画”という回です。地獄のような企画を13連続でやってみるもので、地獄に対する不安通りの内容になるんですが、もともと地獄と謳っているので、その地獄が逆にいい塩梅になって、結果的におもしろかったですね。

#86 ハロウィン地獄の13企画スペシャル(有料会員限定)(22:15~)







――とくに地獄だったものはどれでしたか?



すぎる 僕が、本音しか言わないっていう……。

一同 (笑)。

すぎる 僕は事前に質問をきいていなかったので、けっこうな質問がくるなと(笑)。

shu3 僕がお気に入りの回は、蘭たんが手紙を書いてきて、それをメンバーが音読するという企画があるんですが、それのすぎるさん部分では、一生でこんな笑ったことないな、というくらい笑いました。なんか、お腹が変になるんじゃないかってくらい(笑)。腸とかどっかいったんじゃないかと……。

#22 蘭たん10周年(有料会員限定)(121:45~)

#43 かま騒ぎ反省会(有料会員限定)(58:30~)







――なにがそこまでハマったんですかね。



shu3 すぎるさんが、まったく笑わずにテキストを読むんですよね。それがなんか、すごい少年みたいでおもしろくて。

hacchi 10円あげるから読んで、みたいな。



――たいへんだった回はありますか?



shu3 やっぱり、自分の回ですね。いちばん最初の自分の回では、3人に比べて知名度がないので、何をすればいいのか悩んでいたんです。けっきょくは、力を抜いて自分の好きなことをやろうと、下ネタを言い続けるんですけど……。まぁ、いま思うと、それがよかったのかと。

#4 shu3の爽やかシモネタ回(有料会員限定)(63:40~)




hacchi 僕もお気に入りなのは、すぎるさんの手紙朗読の回ですね。それ以外だと、自分がナポリのメンバーたちがおじさんになった顔をデザインしたのですが、それは使いやすくて、やっといてよかったなと思いました。たいへんだったのは、明日までにやらないといけないやつですね。いままででいちばんたいへんになると思うので……(※)。これからがんばります。


※……#109 hacchiお願いここ行ってきて企画



#21 hacchiの思うナポ男の20年後…。(有料会員限定)(60:15~)





ナポリの男たちのゲームへの思い



――続いては、ゲームについて皆さんにお伺いしたいと思います。とくにお好きなゲームはありますか?



蘭たん 『MOTHER2』です。それまでRPGといえば『ドラゴンクエスト』や、『ファイナルファンタジー』が僕の中ではメジャーだったんですけど、それらとはひと味違う世界観や設定だったんですよね。ストーリーがとくべつ斬新なわけではないと思うんですけど、演出ひとつひとつや雰囲気がすごくよくて、言葉では言えないけど「すごいおもしろいな、このゲーム」ということを、小学生のときに感じていました。『moon』もそうですが、自分はこういうタイプのゲームが好きなんだと気づかせてくれたゲームでした。

すぎる 僕は『ファイナルファンタジーX』ですね。このゲームは2周目以降が本番だと思っていて、全部ストーリーがわかったうえでプレイすると、全シーン泣けるんですよ。

hacchi 全シーン泣けるのかぁ。

蘭たん 出会いのとこからね(笑)。

すぎる そう、2周目プレイして泣くじゃないですか。3周目はもっと泣けるんですよ。結果的に、10周くらい見て、いまがいちばん泣けますね。



――いまがピークと! shu3さんはいかがですか?



shu3 ひとつに絞るのは難しいのですが、自分が実況しているゲームで、『ゼノギアス』『The Last of Us』、『聖剣伝説 LEGEND OF MANA』ですね。とくに自分が好きで、ゲームの魅力を十二分に伝えたいという思いで動画を作ってます。制作に1年くらいかけていて、やっぱり好きじゃないと作れない動画内容だとも思いますので……。










――あのやりこみは、並大抵の人ではできないと思います。shu3さんの実況動画を見れば思いが伝わるということですね。hacchiさんはいかがですか?



hacchi あえてひとつに絞るなら、『不思議なダンジョン』シリーズです。シリーズ通せば、何千時間もやっているんじゃないかな。

蘭たん すげえ。



――それほどやりこめる魅力は、どの部分だと思いますか?



hacchi 現実逃避できるところですね。

一同 (笑)。

hacchi 自分で自重しない限りは、時間を忘れて、ずっと遊んでられるんです。正直、禁止した方がいいんじゃないかってくらいですよ。おもしろすぎるんです。

shu3 中毒性がある。

hacchi 一生満足しないし、一生遊べるんです。



――そんなゲームとの思い出や、「このゲームで育った」というエピソードはありますか?



蘭たん 育ったというと、やっぱり『ポケットモンスター』シリーズですね。子どものころは周りもみんなプレイしていましたし、いまでも“ポケモン”で育ち続けていると感じますね。たぶん『ポケットモンスター』というものが続く限り、自分は遊び続けていくんだろうなと感じます。

すぎる 僕は、『ウイニングイレブン』ですね。高校生くらいのときから、学校が終わったら友だちと『ウイイレ』するって感じで。クラブチームの選手の名前が実名じゃなかったりするので、それを実名に戻す遊びが、サッカーファンとしては楽しいんですよ。知らない選手の名前は雑誌で調べて、新しく覚えられたりして、ファンとしてはたまんなかったですね。

shu3 “ゲーム”との思い出になっちゃうんですけど、小さいころは親から“ゲームは1日1時間”と言われていたんですよね。それで、その1時間をすごい大事に遊んでいたんです。とくに『ファイナルファンタジーIII』が印象的で、ラストの前のダンジョンが長くて、1時間じゃクリアーできないんですよね。そのときだけは兄貴と親に「今日だけは見逃して!」とお願いして、そういった生活に根付いた思い出がありますね。1本を全部しゃぶりつくすように、遊んでいました。



――確かに、1日1時間でのプレイですと、プレイする期間も長くなって、思い入れが強くなりますよね。hacchiさんはいかがですか?



hacchi 育ったという意味では“陽”と“陰”のふたつあります。“陽”は『ファイナルファンタジータクティクス』なんですが、日本のスクウェアが、丁寧に、細かく、すごいこだわって、きれーいなグラフィックで作っていて、職人技のようなすばらしさを感じました。“陰”は『グランド・セフト・オート』の最初のタイトルです。人を轢き倒したり、撃ったり、それがふつうにできて、しかもゲームとして格別におもしろい。『ファイナルファンタジータクティクス』を遊んだあとにプレイすると、「こんなことやっていいんだ!?」と衝撃でしたね。『ファイナルファンタジータクティクス』では囲いの中にある楽しさを、『グランド・セフト・オート』では囲いの外にある楽しさを知りました。



――皆さんのゲームへの想いを聞いて、本当にゲームがお好きなんだと改めて感じました。メンバーお互いへのオススメタイトルや、やってみてほしいタイトルはありますか?



すぎる hacchiにずっと言っているんですけど、『Girls Mode』やってほしいんですよ。おもしろくないわけがないんですよ。

hacchi 俺がやったら、ダメでしょ……(笑)。

shu3 僕は、『Apex Legends』ですね。バトロワ系ゲームの完璧なものが出てきたなと。でも、みんな抵抗あるみたいで。

すぎる 僕はめちゃくちゃ『フォートナイト』派ですね(笑)。

hacchi 蘭たんは、オススメしたらやってくれることが多いのですが、『The Talos Principle』をやってみてほしいです。蘭たん『Portal』好きじゃん? それみたいに謎解きをするゲームなんですけど、BGMもグラフィックもいいし、芸術点が高いゲームなので、ぜひやってほしい。

蘭たん わかりました(笑)。



――最近発売されたゲームや、今後発売されるゲームで気になっているものはありますか?



蘭たん 僕はここ1年くらい、ずっと『キングダム ハーツ』シリーズを動画で上げていて、なのでいまは『キングダム ハーツIII』が気になってます。やり始める前は、シリーズ作品の多さに「なんでこんなにあるんだろ?」と思っていたのですが、1年かけてすべて遊ぶと、キャラクターへの愛着がほんっとに湧いちゃって、感動的なシーンで泣いちゃうんですよね。これが『キングダム ハーツIII』でどう着地するのか、いまいちばん気になりますね。










(C)Disney. Developed by SQUARE ENIX
Character from Square Enix games: (C)SQUARE ENIX





すぎる 僕は『ファイナルファンタジーVII』のリメイクですね。中学生くらいのことに始めて遊んで、ストーリーがいまいち理解できていなかったので、新たな気分で楽しめると思って、楽しみです。

shu3 僕は『シェンムー3』です。数年前にkickstarterでドネーションを受け付けていて、それを開発費に充てているんですよ。そのときに「このために僕は大人になって、仕事をして、お金を貯めてるんだな」とすぐドネーションしました。自分が金銭的な面で開発に関われるというのは、すごい時代になったな、と感じますね。めちゃくちゃ楽しみです!

hacchi 最近ではないですが、僕と蘭たんが実況動画も上げている『RimWorld』というゲームがSTEAMで正式版が配信されたんです。それこそ、『不思議のダンジョン』シリーズと同じくらい中毒性があって、動画外でも100時間以上遊んでいます。『シヴィライゼーション』とかが好きな人は、寝るの忘れるぐらい楽しいと思いますよ。想像を絶するおもしろさです。






ナポリの男たち、ナポリテンへの意気込み



――ナポリテンの開催が決まったときの、各々のお気持ちをお聞かせください。



蘭たん やっぱり前例がないので、正直、これめっちゃたいへんだろうなと。もちろん、ムービックさんのお力はあれど、自分たちで根柢の部分は作らないといけないですしね。

すぎる 最初は浮かれていて、「楽しみやなぁ」ぐらいにしか思っていなかったですね。最近になって、たいへんだということを実感しています。

shu3 決まったときには、「ナポリらしいなぁ」と思いました。ちょうどいい塩梅だなと。自分たちが楽しそうだなということが、重要だと思いますね。

hacchi 自分たちがおもしろいと思うことをやらないと、いいものにならないと思うので、委縮しないでやろうと思いました。ただ、浮かれすぎるとまとまりのないものになるので、ムービックさんから大人の目線をいただいて、バランスよくなっています。



――まだまだベールに包まれている展示会ですが、どのようなものになるのでしょうか?



蘭たん もともと有料チャンネルに入ってくださっている人たちに向けてやろうと思っていたので、ものすごくディープな内容になると思いますね。僕らのことを知ってくれている人ほどおもしろいんじゃないかと。

hacchi 展示だというと、身内や母親とかも「行こうか?」って言うんですけど、「ぜったいにくるな」と。

蘭たん 僕らを知らない人も来ると思うんですけど、そういう人たちがどう思うのかは怖いですね(笑)。

すぎる いや、芸術やから。

蘭たん 「これが芸術なんかなぁ?」みたいな。



――“ねじねじ”(※)は置かれるんですか?





※ねじねじ……すぎるさんを象徴するような単語。首に巻く黄色いバンダナのこと。




すぎる それは、予定しています!

蘭たん サプライズっぽいこともあるかもしれないです。

すぎる どれがサプライズかわからんのちゃう。

一同 (笑)。



――とくにこだわりの部分はありますか?



蘭たん もう皆さんご存知だと思うんですけど、入場料が540円(※)になっています。あとは、グッズも自分たちでいちからデザインして、こだわっているので、そこは不安でもあり、楽しみでもある部分ですね。



※540円……有料チャンネルの会員費。蘭たんさんが有料チャンネル会員のことを“540円の人”と称したことで、チャンネル会員の意となっている部分もある。









――発表されているものだけでも、非常にクオリティが高いと感じました。今回は展示会というオフライン初の試みだと思うのですが、今後ナポリの男たちとして、オンライン・オフライン問わず、挑戦したいことはありますか?



蘭たん 展示会自体も思いつきで始めたことなんですが、今後も思いつきでおもしろいことがあればやっていきたいですね。今回の経験でフットワークも軽くなったので! いくつかはやってみたいことあるのですが……。

hacchi 蘭たんまだ武道館ライブ諦めてないの?

蘭たん 解散するときにね。

hacchi 50歳くらいでやるか。



――最後に視聴者の皆さんや、読者の皆さんへコメントをお願いします。



蘭たん とりあえず、ナポリテン後にネットが炎上しなければいいなと。あとは、えー……どうしよ。RTお願いしますみたいな。

hacchi これからも走り続けるぜぇ、みたいなこと言っとく?

蘭たん けっこう締めの言葉、30分くらい考えたんですけどね。

すぎる いちばん難しかった質問やった。

shu3 なんか僕たち、締めがほんとに下手なんですよ。

蘭たん 展示会はまぁ、来てもらって、という感じで(※)。



※……ナポリの男たちチャンネル内の生配信にて、動画が公開された告知をする際の常套句が「見てもらって」。

最終更新:4/26(金) 11:03
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