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主演男優の死から全書き直し ガス・ヴァン・サント、20年越しの入魂作語る

4/26(金) 8:16配信

シネマトゥデイ

 約23年ぶりにホアキン・フェニックスとタッグを組み、新作『ドント・ウォーリー』(5月3日公開)を発表した名匠ガス・ヴァン・サントが来日。故ロビン・ウィリアムズから持ち込まれた企画が20年以上かかってようやく実現した紆余曲折や、ホアキンや彼の兄である故リヴァー・フェニックスについて語った。

【動画】風刺漫画家ジョン・キャラハンの破天荒な人生『ドント・ウォーリー』予告編

 『ドント・ウォーリー』は交通事故で四肢麻痺になった風刺漫画家ジョン・キャラハンの伝記映画。キャラハンは皮肉たっぷりのユーモアで、2010年に59歳で亡くなるまで人気を博した人物で、最初に企画を持ち込んだのはキャラハンのファンだったというロビン・ウィリアムズだった。

 「ちょうどロビンも出演した『グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち』(1997)を作っていた頃に、ロビンがキャラハンを演じたくて彼の自伝の映画権を買ったんだ」とヴァン・サントは振り返る。「キャラハンと僕はどちらもポートランド在住で、アーティストが集まる同じ界隈にいたから、ロビンは僕が適任だと思ったんだと思う。脚本にまとめて欲しいと頼まれて数パターンの脚本を書いて、そこから先は何の動きもなかった。この業界ではよくあることだけど、キャラハンは『実現する前に俺たちが死んじまうぞ』ってジョークを言っていたよ」

 ところがロビンが2014年に亡くなったことで、忘れられていた企画が再浮上することになる。「ロビンのために権利を保持していたソニー・ピクチャーズから電話があって、この企画を進めることに興味はないかと聞かれたんだ。僕は、キャラハンがアルコール依存症と闘った一時期に焦点を絞るアイデアを思いついた。でもソニーからは却下されてね。そこから本気になってあちこちに企画を持ち込んだら、amazon studios(アマゾン・スタジオ)が手を挙げてくれてようやく実現したんだよ」

 最初の脚本はロビンが主演することを想定していたため、まったくゼロから書き直したという。そして偏屈だが魅力的なキャラハンを演じるのに最適な人物として浮上したのが、旧知の仲であるホアキン・フェニックスだった。「ホアキンの兄のリヴァー・フェニックスとは『マイ・プライベート・アイダホ』(1991)で組んで、一緒に来日したこともあった。本当に素晴らしい役者で、素晴らしい友人だった。その後、まだ二十歳だったホアキンを1995年の『誘う女』で起用した。以来、ずっと連絡を取り合っていたんだ」

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最終更新:4/26(金) 8:16
シネマトゥデイ

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