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「キャッシュレス大国」中国の実相――“信用経済”の深い影

4/26(金) 6:00配信

ITmedia ビジネスオンライン

 中国の首都・北京市の北東部に位置する対外経済貿易大学。私が教えるこの経済金融系重点大学のそばに、中国人の同僚や友人たちとよく行く、お気に入りの四川料理店がある。好物の「麻辣香鍋(マーラーシャングオ)」や「口水鶏(コウシュイジー)」などの料理と一緒に、北京の地酒「牛欄山(ニュウランシャン)二鍋頭(アルグオトウ)」をたらふく飲んでも一人50元(約800円)程度で済むローカルレストランだ。

【画像】キャッシュレス“激増”の中国

 店には紙のメニューもあるが、私は使わない。テーブルの端に設置してあるQRコードをスマートフォン(スマホ)でスキャンすると、写真付きの料理一覧が出てくる。商品名をタップして数量を入力し、決定するとオーダーされる。食事後は、食べた料理の名前と品数、値段をスマホ上で確認。支払いボタンをタップして指紋認証で完了。店員は料理を運んでくる以外、一切かかわらない。

 お店への支払いはアリババの決済(支払)アプリ「支付宝(ジーフーバオ)」(アリペイ)を使うが、食後に友人たちと割り勘にするときは、アリババと並んで中国ではポピュラーな決済アプリ、テンセントの「微信支付(ウェイシンジーフー)」(ウィーチャットペイ)を使うのが私流。

 中国人の生活に、すっかり溶け込んでいるチャットアプリ「微信(ウェイシン)」(ウィーチャット)には割り勘機能がある。アプリのアドレス帳から参加メンバーを選びグループチャットを作成して、食事代の総額を打ち込むと、自動で頭割りの金額が計算されて、メンバー全員に請求が届く。支払い状況もチェックできるので安心だ。

 モバイル・インターネットの時代に突入し、すでにスマホが社会のインフラとなった中国。スマホにインストールされた決済アプリをプラットフォーム(ビジネスの基盤)にして、これまでなかった新しいタイプのビジネスが次々に生まれ、それらが互いに結びついた巨大なエコシステム(ビジネスの生態系)がダイナミックに広がっている。

 これが「中国新経済」の現在の姿だ。

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最終更新:4/26(金) 9:34
ITmedia ビジネスオンライン

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