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山梨学院大・上田監督「言葉の力をすごく感じた」小出義雄氏と箱根路走った思い出語る

4/27(土) 10:10配信

スポーツ報知

 箱根駅伝に33年連続出場中の山梨学院大陸上部・上田誠仁監督(60)が、24日に肺炎で亡くなった、順大の先輩で女子マラソン界の名将・小出義雄氏(享年80)との思い出を語った。上田監督が順大3年時に箱根路を走った際に、小出氏が伴走。同氏が育てた2000年シドニー五輪金メダルの高橋尚子さん(46)とも“縁”があった。

 上田監督が訃報に触れ、真っ先に頭に浮かんだのは、箱根5区を伴走する姿だったという。順大3年時の1980年。大学の恩師・沢木啓祐氏がオレゴン大にコーチ留学した1年間、OBの小出氏が母校の指導に訪れていた。

 「当時の箱根の伴走はジープ。走り始めてすぐに、小出さんがジープから『上田くん、いいね! 今日は調子がいいぞ』と、励まし続けてくださった」。先輩の後押しもあり、2年連続5区区間賞の快走を見せた。

 お互い指導者として、大会などで会えば、小出氏から「元気でやっているかい?」と笑顔で声を掛けられた。上田監督は山梨学院大を率いて箱根を3度制した。小出氏は92年バルセロナ五輪銀、96年アトランタ五輪銅メダルの有森裕子さん(52)や高橋さんを育てた。高橋さんの県岐阜商高時代の恩師・中沢正仁氏は、山梨学院大が初出場した87年の箱根で6区を走った上田監督の教え子。監督が大切にしている「何も咲かない寒い日は下へ下へと根を伸ばせ」という言葉は、中沢氏を通じ、Qちゃんの座右の銘にもなった。

 学生時代に沢木氏と小出氏から指導を受け「タイプの違うお2人から、とてもぜいたくな薫陶を受けた」と上田監督。以前、沢木氏について「科学を駆使して論理的に進める」、小出氏は「(選手を)うまくのせるコーチング」とそれぞれの特長を語っていた。箱根駅伝の名将は「小出さんからは『言葉の力』をすごく感じました。同じ言葉でも小出さんが言うと、すごく『なじむ』感じがしたのを覚えています」と、故人をしのんだ。(竹内 竜也)

最終更新:4/28(日) 8:13
スポーツ報知

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