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「神輿は軽くてパーがいい」民主党政権は悪夢だったのか【後編】

4/26(金) 6:31配信

FNN.jpプライムオンライン

無名の人を神輿に担いで首相にする小沢氏の技

平成23年(2011年)9月、野田佳彦さんが海江田万里さんを代表選で接戦で破り、民主党政権3人目の首相になった。

【画像】「仕分けの女王」といわれたこの人を覚えていますか

前任の菅直人さんは就任直後の参院選で惨敗し、過半数を失った時点で、1年位しかもたないと見られていたので、野田さんへの交代は妥当だった。驚きだったのはそれまで首相候補に名前が挙がったことのない海江田さんに、野田さんが危うく負けそうになったことだった。

勝負はキャスティングボートを握った鹿野道彦農水相が、決選投票の直前に野田氏支持を決断、事前に決めていた「野田支持なら背広を脱ぐ」という約束通り、グループの30人にわかるように上着を脱いで、30人は野田氏に投票し、海江田氏は惜敗した。

無名の人を神輿に担いで首相にし、世間をあっと言わせるのは小沢一郎さんの得意技で、これまで無名だった2人(海部俊樹、細川護熙)を首相にしている。そして自分は「影」の首相として「ひなた」の首相を繰るのだ。

これについて、「神輿は軽くてパーがいい」と小沢さんが言ったという噂があったが、それは間違いで、小沢さんの側近が言ったというのが真相らしい。

代表選からしばらくたって海江田さんに
「あの時もしかしたら首相になれたかもしれなかったけど、どんな気持ちでした?」
と聞いてみた。

海江田さんは、
「あれよあれよと言う間に代表候補に押し上げられて、いい勝負だったし、このまま首相になるのかなと思ったら実は怖かった」
と照れ臭そうに答えた。

この時の小沢さんの作戦は失敗に終わったが、民主党政権は代表選一つとってもこれまでの自民党政権にはない面白さ、悪くいえば危うさ、があった。

ただ面白いうちはいいのだが、さんざん期待させといて裏切られると、可愛さ余って憎さ百倍で、国民の怒りは爆発する。爆発が繰り返し起こると、政権は崩壊するのだ。
そして民主党政権は政権崩壊につながる時限爆弾があちこちに埋まっていた。

僕の出演していた「新報道2001」は日曜朝の政治討論番組だったのだが、民主党政権下で比較的安定していた番組視聴率は、実は安倍政権になってからなぜか少しずつ下がり始めた。

猪瀬、舛添、小池と続いた「都庁劇場」や、北朝鮮の核ミサイル開発、トランプ登場など、いくつか視聴者の興味を引く政治ニュースはあった。しかし肝心の国政は安定するとともに視聴者の関心を失ったのか、視聴率は思わしくないままで、結局2018年3月に番組は打ち切りになってしまった。

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最終更新:4/26(金) 16:59
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