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着替え、朝礼、これって労働時間に入る?給料が発生する「労働時間」とは

4/26(金) 18:31配信

ファイナンシャルフィールド

いくら働いても、働いた分の給料がもらえなければ、とてもつらいですよね。また、どんな作業等が働いていることになるのか、分からない場合もあります。今回はいろいろな事例をあげて、これが働いていることになるのかならないのか、考えてみたいと思います。

労働時間とは

まず、労働時間の定義をはっきりさせておきましょう。

「労働基準法32条の労働時間とは、労働者が使用者の指揮命令下に置かれている時間をいい、労働時間に該当するか否かは、労働者の行為が使用者の指揮命令下に置かれたものと評価することができるか否かにより客観的に定まるものであって、労働契約、就業規則、労働協約等の定めのいかんにより決定されるべきものではないと解するのが相当である。」(三菱重工業長崎造船所事件 最高裁第一小法廷判決2000.3.9)

具体的には義務付けの有無や、時間的・場所的な拘束等総合的に考慮して、客観的に判断されます。

こんなときは働いていることになるの?

・制服に着替える時間(三菱重工業長崎造船所事件 最高裁第一小法廷判決2000.3.9)
制服に着替えることが義務であるなら、その着替えの時間そして更衣室への移動時間も労働時間となります。最近では、制服があっても強制ではなく、あくまで従業員の自由意思に任せる会社が増えていますが、この判決の影響が大きいと思われます。
 
・朝礼
上記と同様に、朝礼も強制参加しなければならないのなら、労働時間と考えられます。いまだに朝礼を就業前に行っている会社もありますが、朝礼を労働時間内に行うか、朝礼を自由参加にするなどの工夫が会社に求められます。

・仕事の準備や後片付けの時間
「就業時間の前に仕事ができる準備をしておいて、始業と同時に仕事が始められるようにしなさい」と上司に言われたことはありませんか。

仕事の準備が、その仕事をするうえで必ずしなければならないものなら、労働時間に含まれます。同様に、終業時の後片付けや掃除も労働時間に含まれます。

・必ず受けなければいけない研修
必ず受けないといけない教育や研修を受けている時間も、労働時間です。

また、受講するのは自由だが、その研修を受けないと人事評価に影響するとか、賞与が削減されるとなると、受けざるを得ませんね。そんな研修を受ける時間も、労働時間に該当すると考えるのが妥当だと思われます。

・昼休みに来客当番や電話当番
「昼休みに事務室で昼食をとっているときに、来客や電話があったら応対してね」と頼まれたことはありませんか。これではせっかくの昼休みも台無しです。これも労働時間にあたります。

また、休憩(昼休み)は、労働時間が8時間を超える場合、必ず1時間以上を労働時間の途中にとることが、労働基準法第34条で決められています。別途休憩時間が必要になります。

・いつでも取りかかれるように資材等の到着を待っている時間
使用者の指示があった場合に、即時に業務に取りかかることが求められており、その場から離れず待機している時間、いわゆる「手待ち時間」も労働時間です。

ガソリンスタンドの給油担当で車を待っている時間も、勝手に持ち場を離れるわけにはいきませんから、同様に労働時間に該当します。

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最終更新:4/26(金) 18:31
ファイナンシャルフィールド

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