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「正社員なのに低賃金」が急拡大…給料が上がらない背景は?

4/26(金) 23:40配信

TOKYO MX

TOKYO MX(地上波9ch)朝のニュース生番組「モーニングCROSS」(毎週月~金曜7:00~)。4月10日(水)の放送では、明治大学大学院 教授の野田稔さんが、正社員の低賃金層が拡大しているニュースについて、意見を述べました。

◆定期昇給制度に変化

厚生労働省が今年3月に公表した2018年度の賃金構造基本統計調査によると、介護関係や販売店員などのサービス業において、正社員で長期間勤めても、わずかしか昇給しない事例が多数存在することがわかりました。

明治大学大学院教授の野田稔さんは「年齢が上がったから給料を上げないといけないという議論は若干、古いという気がしなくもない。給料は、従業員がどれだけの付加価値(成果)を出しているかで決めるべき」と言います。

一定の業種で長く働いても付加価値が変わらず、それでも給料が上がっている“年功序列型”の従業員には「本来なら上がらないのが当然」と異議を唱えます。

◆絶対水準を上げるべき

長く働いて付加価値を高めても、給料に反映されていない現実があります。「ケアマネジャーや保育士などは、長く働くことで経験が蓄積されてクオリティが上がる。年齢が上がったからではなく、仕事のクオリティや付加価値が上がったという意味で、ちゃんと評価すべき」と主張します。

例えば自動車組立工は、勤続年数にほぼ比例して給料が上がっていくものの、60歳を境に急降下。「これは、定年再雇用だから下がっていることが考えられる。やっている仕事は(定年前と)変わらないのに、なぜ下げる理由があるのか、という話になる」と疑問を代弁します。

さらに「日本は(給与の)絶対水準が低すぎる」と指摘。今回の調査によると、ケアマネジャーや保育士は、働き盛りの年齢でも月給30万円に届きません。「絶対水準を上げた上で、従業員がどのような付加価値を出しているのかをちゃんと職務評価して、正当な額を給料としてあげなければダメなんです」と待遇の改善を訴えました。

メインMCの堀潤は「ベンチャー企業では、人事評価にAI(人工知能)を活用し、効率化していこうというサービスも打ち出されてきている」と紹介。野田さんは「(人事評価を)変えないと大変なことになる」と危惧していました。

番組では、視聴者に「あなたの職場は定期昇給制度ですか?」というテーマで、生投票も実施しました。結果は以下の通りです。

◆あなたの職場は定期昇給制度ですか?
はい……621票
いいえ……1,344票

キャスターの宮瀬茉祐子は「“はい”のほうが多いかと思いましたけど……」と率直な感想を述べます。野田さんは「時代は徐々に変わってきている。ベースとなる評価制度を、みんなが納得できるように、努力して作っていかないといけない」と話しました。

最終更新:4/26(金) 23:40
TOKYO MX

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