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「私の人生は監督なしでは語れない」高橋尚子さん、亡き恩師・小出監督への思い語る

4/26(金) 14:31配信

AbemaTIMES

 シドニーオリンピック金メダリストの高橋尚子さんが26日、会見を開き、24日に亡くなった女子マラソンの指導者で恩師の小出義雄さんへの思いを語った。

 小出さんが亡くなったことを家族の連絡で知ったという高橋さんは、「小出監督の元に何度か通わせていただき、お話をしていくなかで、3月の時点でそういった覚悟をずっと持っていたので、ついに遠いところにいかれてしまったんだなと、信じられないような気持ち」と心境を告白。「その1日は何も手につかず、ぼーっと監督を思い出して過ごすことしかできなかった。きのう小出監督にお会いしに行き、『前を向いて元気にいかなければいけない』『笑って送り出してくれよ』『最後は“まつり”でも歌ってくれ』と言われたことを思い出しながら、しっかりしなければいけないと思っているところ」だと話す。

 高橋さんが小出さんと最後に会ったのは18日。その時の様子については、「4月に入って7、8回お見舞いに行き、手紙をお渡ししてきたが、『Qちゃん、俺あと1、2年頑張るよ』とか『誕生日まで頑張るよ』『令和も頑張るよ』とすごく前向きに笑顔でいらっしゃった。18日は肺炎にもかかられていて体調もよくはなく、『俺はもうダメだ。だから、お前はこれからも頑張って、50歳になっても輝いていけよ』と。監督が一番大変な状況にあるにもかかわらず、自分のことは一言も言わず、行く人行く人を気遣って、最後まで教わることが多かった」と説明。

 また、小出さんの存在について、「私は高校時代も大学時代も強い選手ではなかったが、見放さずにコツコツと指導していただいた。オリンピックを経験させていただいたり世界記録を出させていただいたり、今の自分があるのは監督のおかげだと思っているので、私の人生は監督なしでは語れないかなと、感謝の思いでいっぱいです」と思いを吐露。

 そして、25日に小出さんを弔問した際に、「ご家族の配慮で少し長く時間をいただくことができました。出会ってから世界陸上、オリンピックに出て、世界記録を出したこと。そして、監督の元を巣立った後も、娘が自立していったかのように電話や声をかけてくださって、励ましてくださったこと。最後の最後まで自分の姿を見せてご指導いただいたことを一つ一つ振り返りながら、ゆっくりとお話しができたのかなと思います」と感謝を述べたことを明かした。

 28日には、自身の名を冠した「高橋尚子杯 ぎふ清流ハーフマラソン2019」が開催される。高橋さんは「25日に監督にお会いして、なかなか前を向けなかったんですけど、監督が願っているのはそういうことではないと思う。今の私があるのも、ぎふ清流ハーフマラソンをやらせていただくのも、たくさんの人たちがマラソンを楽しいと思って下さるのも、監督の作ってくださった道のおかげだと思うので、みんなと一緒に笑顔で大会を迎えられるように、気持ちを切り替えて元気に開催したいと思います」と涙を湛えながら語った。
(AbemaTV/『AbemaNews』より)

最終更新:4/26(金) 15:27
AbemaTIMES

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