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北朝鮮の祖平統、韓米合同演習は軍事合意違反と非難

4/26(金) 12:49配信

ハンギョレ新聞

宣伝メディアの非難に続き、当局レベルに 「わが軍の対応は避けられない」と警告 金委員長の施政方針演説や北朝鮮の対南ラインの整備と相まって注目集まる 進展が見られない南北協力事業に対する不満も込められているものと見られる 

 北朝鮮の対南機関の祖国平和統一委員会(祖平統)が25日、韓米合同空中演習について「9・19軍事合意」の違反だと非難し、今後の南北関係が取り返しのつかない危険に陥る恐れがあると警告した。今年に入って、北朝鮮の宣伝メディアが韓米合同演習を非難してきたが、このように当局レベルで警告を発したのは初めてだ。

 祖平統は同日、「南朝鮮当局の裏切り行為は北南関係をさらに危うい局面に追いこむだろう」と題した報道官談話で、韓米連合空中演習について「北南が確約した軍事分野の合意に対する露骨な違反行為」だとし、「南朝鮮当局が米国とともに我々に反対する軍事的挑発策動を露骨化するなら、それに相応する我が軍隊の対応は避けられないかもしれない」と警告した。祖平統報道官の談話は同日、労働党機関紙「労働新聞」に掲載された。

 祖平統は軍事的対応の内容を具体的に明らかにしなかった。非難の主体が当局レベルになったものの、「避けられないかもしれない」という表現には警告のレベルを調整した痕跡が見られる。祖平統は「我々がいかなる対応措置を取ろうと、南朝鮮当局は何も言えないだろうし、万が一、それについて文句を言うならば、問題がさらに複雑化し、事態が険悪な状況に至るだろう」と付け加えた。

 韓米空軍は今月22日から朝鮮半島上空で、連合編隊軍の総合演習を行っている。毎年行われた大規模空中演習「マックスサンダー」に代替した同訓練には、韓国と在韓米軍の戦闘機数十機が参加しているという。米本土からの戦力は展開されず、戦略兵器も参加しない。国防部は「韓国軍は9・19南北軍事合意を違反しておらず、忠実に履行している」と述べた。

 しかし、祖平統は「南朝鮮当局が看板を替え『規模縮小』を装い、いくら姑息な手を使っても、隠蔽された敵対行為の侵略的かつ攻撃的な性格と対決的正体は絶対に隠すことができない」と主張した。祖平統は「我々の前では『平和』と『対話』云々し、後ろでは依然として同族に反対する火遊びをする南朝鮮当局の醜態を鋭利な目で注視している」と警告を繰り返した。

 祖平統の談話は、韓米合同演習を隠蔽された敵対行為と規定した金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長の今月12日の施政方針演説と相通じるものがある。金委員長は「米国とともに体の良い言葉ですでに中断するとした合同軍事演習まで再び強行し、隠蔽された敵対行為に執拗にこだわる南朝鮮軍部好戦勢力の無分別な策動」をそのままにしておけば、「南北関係での進展や平和繁栄のいかなる成果も期待できないということに、手遅れにならないよう、早く気づく必要がある」と強調した。さらに、金委員長は「米国では我々の大陸間弾道ロケット迎撃を仮定した試験が行われ、米大統領が直接中止を公約した軍事演習が再開されるなど、6・12朝米共同声明の精神に逆行する敵対的動きが露骨化している」とし、「私はこのような流れを非常に不快に思う」と明らかにした。それとともに「風が吹けば波が立つように、米国の対朝鮮敵視政策が露骨になれば、我々の行動もそれに合わせたものになるだろう」と付け加えた。不快感が深まれば、行動に出る可能性もあると警告したのだ。

 祖平統の非難には、進展が見られない南北協力事業に対する不満も込められているものと見られる。祖平統は、統一部のカウンターパートとして南北協力を協議する北朝鮮当局の窓口役を担ってきた。リ・ソングォン祖平統委員長は、南北首相会談の北側団長でもある。祖平統の談話が最近行われた北朝鮮の対南ラインの整備と相まったことも注目される。北朝鮮は最近、労働党の対南戦略を担当する統一戦線部長を金英哲(キム・ヨンチョル)労働党副委員長からチャン・グムチョル朝鮮アジア太平洋平和委員会委員に交代したとされる。

ユ・ガンムン記者(お問い合わせ japan@hani.co.kr)

最終更新:4/26(金) 12:49
ハンギョレ新聞

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