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『シャザム!』でDC映画にリベンジ!マーク・ストロングが語る“ヴィランの哲学”とは?

4/26(金) 21:30配信

Movie Walker

全米週末興収ランキングで2週連続1位を獲得し、すでに興行収入1億2000万ドルを突破したDCエクステンデッド・ユニバースの最新作『シャザム!』。日本でも4月19日から公開され、初週の動員ランキングでは洋画作品ナンバーワンを獲得。そんな本作で、主人公のビリーことシャザムの前に立ちはだかる“スーパー・ヴィラン”、科学者Dr.シヴァナを演じているのはマーク・ストロング。『シャーロック・ホームズ』(11)や『キック・アス』(12)など悪役を演じることに定評がある彼が、独自の視点で“ヴィラン”としての哲学を語ってくれた。

【写真を見る】シャザムとシヴァナの関係は表裏一体!?従来のヒーロー映画とは異なる描き方に注目

『シャザム!』と同じDCコミック原作の『グリーン・ランタン』(11)にシネストロ役で出演していたマーク。同作のラストで彼はイエローリングをはめることでスーツが黄色に変わり、ヴィランへと変身。しかし、様々な事情からその続きは製作されることはなかった。「あの映画は最高に楽しかったけど、シネストロを次の段階へと展開させていく機会に恵まれなかったんだ」と肩を落とすマークは「だから僕にとって、DCの世界の“未完の仕事”という意味合いがあった。起用された時、今度はDr.シヴァナとしてひと暴れすることができるのだと感じたのだよ」と本作に込めた想いを明かした。

Dr.シヴァナの幼少時代のシーンから幕を開ける本作。「他のスーパーヒーロー映画ではヒーローの背景は描かれるけれど、ヴィランについてはあまり描かれることがなかった。でも本作ではヴィランの背景もしっかりと描かれる。ビリー・バットソンをシャザムにした魔術師との出会いなど、ビリーと同じ年齢のシヴァナが登場することによって、ヒーローとヴィラン、2人の人生がまるで平行に進んでいるかのように描かれている」と、従来のアメコミ映画とは異なる魅力があることを語るマーク。

そんな彼は「スーパーヒーローには、同じぐらい強力なヴィランが必要だ」と豪語する。「ヴィランは時にヒーローを食う存在だ。クリスチャン・ベイルのバットマンにはヒース・レジャーのジョーカーが登場するが、観客が思い出すのはジョーカーの方だ。スーパーヒーロー映画でも、たとえそれがジェームズ・ボンドの映画でも、匹敵するだけのヴィランが対峙しなければならない」と熱弁。「ビリーは善良な道を歩み、シヴァナは邪悪な道を進む。本作では善と悪のバランスが保たれているんだ」と、ヴィランであるシヴァナの存在があってこそ、シャザムというヒーローの存在が確立されていることを示唆した。

さらにマークは「東洋の文化が善と悪のバランスをいかに上手くとっているか。『千と千尋の神隠し』で、邪悪な霊がやってきてもそれが倒される訳ではなく、立ち退くように仕向けられる。悪が倒さらなければならないのは西洋の文化でのみだ。つまり西洋の文化でのヴィランの目的は、ヒーローがそれを倒すことによって殿様顔することができるようにということなんだ」と、ヴィランとヒーローとの関係性について独自の見解で語っていく。

「コミックブックというのはどれも戦争によって生まれたものだと僕は考えている。ヒトラーやナチズム、ファシズムの力を恐れたことから生まれたため、コミックの世界ではそれらから我々を守るヒーローたちを生み出さなければならなかった。にもかかわらず、なぜヴィランに惹かれるのか?それはやましい楽しみのようなものではないだろうか。彼らが勝つことはあり得ないという安心感の元に成り立っている訳だからね」。

そして「日常生活の中で自分が主役であると思うことは可能だ。でも逆にヴィランとなることは絶対にできないものだ」と、ヴィランを演じつづける楽しさを語るマーク。彼が本作でどのようなヴィランとしてヒーローに対峙しているのか。その活き活きとした姿を、是非ともこのゴールデンウィークに劇場で確かめてほしい!

(Movie Walker・文/久保田 和馬)

最終更新:4/26(金) 21:34
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