ここから本文です

再生医療のシリコンバレー、日本で世界リーダーに-サンバイオ社長

4/26(金) 0:00配信

Bloomberg

(ブルームバーグ): 約100年来、不可能とされてきた脳の再生に取り組むサンバイオは、個人投資家を中心に注目を集め、同社の再生細胞薬の臨床試験結果は度々株式市場に影響を及ぼしている。

森敬太社長(51)はブルームバーグとのインタビューで、来年に製薬企業への脱皮、2025年には再生医療のグローバルリーダーに成長することを目指し、株価が開発への期待のみによって左右されない事業基盤を構築したいとの考えを示した。

「バイオの分野で日本の技術によって世界に新しいカテゴリーを作りたい」と01年に米シリコンバレーで創業。14年に日本で再生医療関連法が施行され世界最速の承認制度が導入されるのに合わせ13年に拠点を日本に移した。「再生医療では今は日本が世界の中心。『再生医療のシリコンバレー』になりつつある」。

同社が18年間にわたって開発している再生細胞薬「SB623」は、健常者の骨髄液から採取した間葉系幹細胞を大量培養して患者の脳に注射し、患者自身の細胞を刺激することで神経回路の再生を促す。健常者の細胞を培養し患者に投与する「他家移植」であるため量産化が可能だ。

現時点で主な対象となるのは慢性期外傷性脳損傷(TBI)と慢性期脳梗塞で、自動車やスポーツなどでの事故によるTBIの患者数は米国で約530万人、日本で約4万人、脳の血管が詰まって運動や言語の障害につながる慢性期脳梗塞の患者数は米国で約574万人、日本で約78万人に上るという。

目標は「ブロックバスター」

「対象となる患者数と患者に与えるベネフィットを考えれば、SB623だけでグローバルリーダーに十二分になれると思っている。戦略としてはこの薬の価値の最大化だ」。SB623は、日本、米国、欧州、アジアでの実用化を目指しているが、日本では自社販売、それ以外の地域では提携と自社販売の両軸で進める方針だ。ピーク時年間売上高1000億円超の「ブロックバスター」にする目標に手応えを感じている。

1/3ページ

最終更新:4/26(金) 8:12
Bloomberg

こんな記事も読まれています

あなたにおすすめの記事