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アリ?ナシ? 女性の「ぼっち酒」、酒場ライターがその本質に迫る

4/28(日) 18:00配信

アーバン ライフ メトロ

ひとり酒が心の支えになることも

 ここで、先ほどのテーマをこのように置き換えてみましょう。

「ひとり飲み男子は『可哀そうなぼっち』なのか『自立した男性』なのか」

「知るか!」って話ですよね。「勝手にしろ!」と。

 例えば、僕自身を例にとってみると、まず酒場でのひとり飲みは大好き。そういうときに「俺って可哀そうなぼっちだよなぁ……」なんてことは考えません。むしろ「この時間があるからこそ生きている!」と心の中で叫びたくなるような、いたって優雅な気分。

 毎日仕事をし、その対価で、家賃、光熱費、税金、その他生活にかかる費用に加え、酒代まで捻出しているのだから、一見「自立した男性」ではありそうです。が、自分の人生に関わってくれている誰の支えがひとつ欠けてもぐらつくような不安定な存在であることも確か。

 そもそも僕、酒を飲んでいるとついウトウトしてしまうクセがあり、以前友人が撮った写真を見せてもらって自分が一番驚いたんですが、上半身を器用にカウンターに横たえて、立ったままスヤスヤと寝ているではありませんか! これが自立した男性の姿でしょうか? いえ、「かろうじてカウンターに引っかかって立っている男性」でしかありません。

 そんなことをふまえるに、あらためて、酒場にいる女性、いや老若男女、すべては人それぞれ。

 恋人と別れたばかりで「私は可哀そうなぼっち」という気分に浸りながら飲んでいる女性もいれば、バリバリのキャリアウーマンで、仕事後、立ち飲み屋での一杯が自分へのご褒美という女性もいる。ニートもいれば社長もいる。保育士もいれば詐欺師もいる。一般人もいれば芸能人もいる。二十歳もいれば百歳もいる。ミニマリストもいれば捨てられない女もいる。政治家もいれば革命家もいる。

 誰もが落ち込んだり元気になったり、自立したりばたんと倒れたりと、山あり谷ありの人生を送っている。そんななかで、ひとり酒場で飲む酒が、ときに心の支え、明日への活力になったりもする。

 なんか当たり前のことしか書いていないような気がしますが、「ひとり飲み」とはそういうものなんじゃないでしょうか。

 ただ、どんな世代の女性であれ、酒場で自分の世界に浸り、幸せそうにグラスを傾けている姿を見ると、「かっこいいな」なんて思っちゃいますけどね。

パリッコ(酒場ライター)

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最終更新:4/29(月) 10:28
アーバン ライフ メトロ

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