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石見銀山、ガイドが漏らした言葉…「なんで人気が落ちちゃったんだろう」 コレクターが見た観光地の盛衰

5/6(月) 7:00配信

withnews

 80~90年代に日本中の観光地で売られていた雑貨みやげ「ファンシー絵みやげ」を集める山下メロさん。時代の流れとともに消えていった「文化遺産」を、保護するために全国を飛び回っています。今回訪れたのは、2007年に世界遺産に登録された、島根県大田市の石見銀山です。偶然出会ったガイドの男性の話から、観光地の盛衰を考えます。

【画像】懐かしの「ファンシー絵みやげ」 ローマ字の「MATSUE」、まるで「ビックリマン」なラメ…

「ファンシー絵みやげ」を探して

 私は、日本中を旅しています。自分さがしではありません。「ファンシー絵みやげ」さがしです。

 「ファンシー絵みやげ」とは、1980年代から1990年代かけて日本中の観光地で売られていた子供向け雑貨みやげの総称で、ローマ字日本語、二頭身デフォルメのイラストが特徴です。上記の写真リンクから画像を見れば、実家や親戚の家にあったこのお土産にピンと来る人も多いのではないでしょうか。

 バブル時代をピークに、バブル崩壊とともに段々と姿を消し、今では探してもなかなか見つからない絶滅危惧種となっています。

 私は、その生存個体を保護するための「保護活動」を全国で行っているのです。

 さて、今回は島根県のお話です。出雲縁結び空港から出雲大社や日御碕神社、玉造温泉に宍道湖、松江城と2日かけ、各地の「ファンシー絵みやげ」の販売状況を調査。夜は松江に宿泊しました。翌日からは日本海側を大移動して山口県へ抜けようと考えていました。

 というのも私は、現地でしか得られない観光地や移動手段の情報を集めながら、直前に具体的な旅の計画を立てます。おおまかな目的地は決めていますが、ホテルに戻ったあとに、集めた観光ガイドやネットを見ながら、その後の最良ルートを考えるのです。

 そしてこの日も、松江のホテルについてから、とある観光地が気になり始めました。

行き当たりばったりも、本気で挑む

 それは、松江駅の看板などでよく目にしていた「石見銀山」です。

 石見銀山の名前は、ユネスコの世界遺産に登録されたニュースで知っていました。

 観光資源としての銀山があるならば、ファンシー絵みやげがあるかもしれないと思い、スマホの地図アプリで調べると、ちょうど翌日移動する路線上に最寄りの駅があることが分かりました。しかし、銀山は駅からはさらに離れたところにあるようです。

 翌日は山口県に隣接する、津和野を調査した後、萩に移動する予定でした。これだけでもかなりの移動時間がかかるので、さすがに時間がないと思いましたが、なんとか石見銀山に行けないかどうか模索しました。

 とにかくこの作業に時間がかかります。地方のバス会社のWEBサイトは、あまり情報が掲載されていないこともしばしばあるからです。

 どうしても行きたいので諦めきれない。しつこく調べていると、いつも通り、外が明るくなってきました。時間は4時ごろになっていました。

 その甲斐あって、ついに見つかりました。石見銀山へ向かう駅で途中下車するとなると、特急を使えないため、めちゃくちゃ本数の少ない各駅停車に乗ります。その後もバスに乗り、帰りもピンポイントの各駅停車の列車に乗る必要がありますが、津和野へ移動してもしっかり保護活動の時間がとれるルートを見つけました。

 こういった成功体験を多数重ねているので、私はぎりぎりまでトライしてしまいます。

 土産店の閉店時間は早いところで15時や16時です。遅くとも15時半ごろには目的地の津和野に到着しないと、せっかく行っても調査ができません。

 一方、土産店の開店時間は大体8時~10時あたりですので、あまり早く着きすぎてもいけません。石見銀山には8時~9時に到着して、開店待ちするくらいがちょうど良いのです。

 朝を迎えつつありますが、2時間ほどは寝られそうでしたので、少し睡眠をとってから石見銀山へ移動することにしました。

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最終更新:5/6(月) 10:46
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