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10連休後に新入社員が辞めてしまう職場、10の共通点

4/30(火) 8:10配信

BUSINESS INSIDER JAPAN

「働く意味がわかりにくい職場」

ゴールデンウィーク中に学生時代の友人と再会する新人は多いだろう。お互いの近況を交換したとき、「仕事の社会的意義に自信を持ち、これから職業人生が充実していくだろう」と感じさせる友人はまぶしく見えるに違いない。

しかし、多くの若者が誤解することだが、ほとんどの職業は、働くだけの十分な社会的意義をもっている。その意義がわかりやすいか、わかりにくいかの違いがあるだけなのだ。

「巨大組織だから安定しているけど、ただ言われるがままに作業をこなす職場だと感じてしまいました」(大手製薬の研究開発職から早期離職した女性)

といった声に代表されるように、地域や社会から尊敬を集める企業であっても、新人が働く意義を陳腐に感じて離職に至ることもある。

人事部門や上司・先輩は、それぞれの職場で働く意義をシンプルに表す言葉を、しっかり用意し伝えていくことが重要だ。

「自分自身に関心が払われない職場」

自分の存在が、いつまでたっても「新人」というステレオタイプでひとくくりにされるのは、多様性の時代における耐え難い侮辱でもある。

どの企業でも、採用選考時にはさんざん個性や専門性を求めたはずだ。ところが入社後には、履歴書はもちろん、エントリーシートすら一度も見られることがない。「新人くん」などとからかい半分で呼ばれ、画一的な教育を受ける。「卒業したばかりでまだ何もできない素人」という評価で、画一的な配属が行われる。

この4月に入社した人たちのなかには、「採用ルールの変更、日本型雇用の終焉とか言われてたけど、企業の中身は古いままで、変わったのは採用時の説明だけじゃん」と感じている人も多いのではないか。

入社した一人ひとりがこの職場に何を期待してきたのか、どのようなバックグラウンドを持つのかに関心を払うこと。やりがいは一方的に会社が与える時代ではないことを、どれだけの職場が認識しているだろうか。

転職先が豊富にあるこの時代。多くの新人たちはこのゴールデンウィークに、緊張に満ちた1カ月間の頑張りを終えてひと息つきながら、安堵のなかで久々に冷静な心持ちになって、いまの職場がこれからの努力に値するか悩むのだ。

であれば、人事部や上司、先輩も、希望に燃えていた新人時代の自分を思い出しつつ、変わる変わると言いながら、なかなか変わらない職場のあり方が本当にいまのままでいいのか、真剣に考えてみてもいいのではないか。

秋山輝之(あきやま・てるゆき):株式会社ベクトル取締役副社長。1973年東京都生まれ。東京大学卒業後、1996年ダイエー入社。人事部門で人事戦略の構築、要員人件費管理、人事制度の構築を担当後、2004年からベクトル。組織・人事コンサルタントとして、のべ150社の組織人事戦略構築・人事制度設計を支援。元経団連(現日本経団連)年金改革部会委員。著書に『実践人事制度改革』『退職金の教科書』。

秋山輝之 [人事コンサルタント]

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最終更新:4/30(火) 11:09
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