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衆議院補選~自民党2敗も夏の参院選には影響がない理由

4/30(火) 12:33配信

ニッポン放送

ジャーナリストの須田慎一郎がニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」(4月22日放送)に出演。4月21日に投開票が行われた大阪12区、沖縄3区の衆院補選結果のニュースについて解説した。

衆議院補選、大阪12区は維新、沖縄3区はオール沖縄勝利で自民党2敗

21日投開票が行われた衆議院大阪12区補欠選挙は日本維新の会の新人、藤田文武氏が、そして沖縄3区の補欠選挙は無所属新人でオール沖縄の支援を受けた屋良朝博氏が初当選した。

飯田)大阪12区は自民党の北川知克衆議院議員の死去に伴い行われた補欠選挙で、自民党は甥の北川晋平さんを擁立した。公明の推薦も経て議席を守ろうとしたのですが、及ばなかったというところです。

須田)自民党2敗ということですが、これが夏の参議院選挙に対して影響が出るかと言うと、私はほとんど影響がないと思います。大阪にしても沖縄にしても様々な特殊事情を抱えているために、当初から当選しにくいのではないかとみられていたところ、特に沖縄においてはワンイシューになってしまいましたから。
普天間の辺野古移設に賛成か反対か、というところが大きな争点ですから、勝つことは相当難しい。だからと言って不戦敗にするわけにはいかないので、とりあえず候補者を立てたというところが実情ではないかと思います。

惨敗した野党共闘のモデルケース・宮本岳志氏~野党共闘の見直しが必要

須田)一方で注目されたのが大阪なのですが、私が注目したのは、形の上では無所属なのですが共産党、自由党推薦で元職の宮本岳志さん。この方がいわば野党統一候補的な位置づけなのですね。どういうことかと言うと、共産党にしては珍しく、奇策に打って出たわけです。現職である宮本さんが辞職して、敢えてこの補欠選挙に打って出る。共産党公認という形を取らずに無所属ですよと。しかも自由党の推薦も得て、表立った支援ではないけれど、立憲民主党、国民民主党の支援も受けて。そして立憲民主党の幹部は共産党に対して、うちの支持者の内6割か7割がそちらに行きますよと言っていたわけですから。そういった意味で言うと、参議院選挙に向けての「共産党が軸となった野党共闘のモデルケース」だったのですが、結果的に惨敗ということになってしまった。これは野党共闘について、もう1度戦略の見直しをしなくてはならない。共産党という要素、共産党という色が出て来ると、有権者の支持に色合いが出て来ないのかなというところが、今回の選挙で伺えたのではないかと思います。

飯田)勝った藤田さんが6万票余りを取ったのに対して、宮本さんの票は1万4千票ということでかなり差が付けられてしまった。

須田)維新が強いという、クロス選挙の勢いがそのまま続いていましたから。しかしその辺りを差し引いてみても、ちょっと票が伸び悩んだかなと思います。
一方で、元民主党で総務大臣もやった樽床伸二さん、この方が出て立憲民主党の支持者の票がかなり樽床さんに流れたのですよ。つまりその心は何処にあるのかと言うと、やはりちょっと共産党はという野党支持者もいるということです。そしてその取り込みができなかったのかなと思います。

飯田)樽床さんの存在は面白いですよね。自民党の支持者層からもけっこう票が流れたという話もありますものね。

須田)ほとんど組織戦を展開せずに地道にドブ板を踏んで、街頭演説中心の選挙戦を行ったのです。愚直に政策を訴えるというやり方でした。

それに対して自民党の新人の北川さんは黒い腕章を撒いて、弔い合戦という形で情に訴えるやり方でした。維新は政策を愚直に訴えるという形をとりました。有権者も質が向上したのか、そういった情に訴える選挙よりも政策優先ということが、今回少し伺えるのかなと思います。

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最終更新:4/30(火) 12:33
ニッポン放送

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