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令和の時代に那須川天心はボクシングの世界王者になれるのか?

5/1(水) 7:48配信

THE PAGE

 戎岡が指摘する問題はパンチを打つ際の重心の位置だという。
「後ろ重心なんですよ。これはキックボクサーの特徴なんです。キックボクサーがボクシングに転向して成功しないのは、この癖が抜けきらないからで、パンチに体重が乗らず一発に威力がないんです。天心のこの前のRIZINでの試合は、その典型です。フィリピンの選手は、あれだけパンチをもらって平気な顔していましたよね。ボクシングに転向するなら悪い癖が染みついてしまわないうちの方がいい。でも、今の段階では、それができていないから、もし天心とやれることになれば、僕にもチャンスはある。ガンガン前へ出て、相打ちを狙っていけば潰せます」

 戎岡は、現在、兵庫県明石でボクシングバー「ねばーらんど」を経営していて、なかなか練習時間を確保できなかったが、今回は、協賛金を出してくれたファンの協力を得て10日間、みっちり準備をした。ロードワークを行い、スパー、ミット打ちで追い込んだ。
「オーディションで落とされると思ったんですが、おそらくプロボクサー時代の僕の実績と、キャラの強い兄貴(彰)がセコンドについてくるから通してもらったんでしょうね(笑)。でもありがたいし、僕がボクサーとして残してきた爪痕を認めてもらったんだと思う。勝ち抜く自信があるし、人生を左右するようなチャンス。世界挑戦には失敗したけれど、今度こそやってきたことを形にして表現したい」
 昨夏には、明石公園で「タイ・フェア」というイベントを開催、そこで「戎岡からダウンを取ったらタイ旅行」という企画をやって、この手の試合も経験済み。1回戦では、2002年に階級は違うが共に新人王戦に出場した村井と対戦するが「おそらく村井さんはスタミナはないと思う。テクニシャンなんでガンガン前へ行く。次のテーパリットも相性はいい」とトーナメント突破に確かな戦略があるという。
 戎岡が挑戦者決定トーナメントを勝ち抜けば、実際に天心と戦った後の感想をぜひとも聞いてみたいが、天心のボクシング転向のタイミングは、令和の時代のボクシング界の注目ポイントだろう。

(文責・本郷陽一/論スポ、スポーツタイムズ通信社)

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最終更新:5/1(水) 8:37
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