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薬の英語の情報、どうやって手に入れる?ドラッグストアで悩む外国人 お役立ち2サイトを発見

5/7(火) 7:00配信

withnews

東京五輪の開催を前に訪日外国人は右肩上がりで増え、昨年は3千万人を突破しました。日本を訪れた外国人が体調を崩し、病院の受診やドラッグストアでの薬の購入で困ったり、医療関係者が対応に悩んだりするケースも多いといいます。訪日外国人に、十分な薬の情報を提供するにはどうしたらいいのでしょうか?

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海外旅行先で…不安になる薬の情報

数カ月前、都内のドラッグストアで二人組の外国人が、何かを相談しながらレジ奥の薬の棚を指さしていました。店員さんに英語で話しかけますが、意思疎通ができていないようでした。

レジに並んでいたので、二人に声をかけてみると「眠くならない風邪薬がほしい」ということでした。代わりに店員さんへ伝え、無事、眠くなりにくい風邪薬が買えたようでした。

ただ、ふと「日本語が分からない人って、日本でどうやって薬を買うんだろう?」と疑問をもちました。私自身も海外の旅先では、正しい薬かどうか不安でなかなか買えません。

ドラッグストアによくある薬の箱を手にとってみると、頭に炎症があるイラストなどは描いてありますが、頭痛薬なのか風邪薬なのか鎮痛薬なのか……。なかなか判断できません。よく外国人を見かけるエリアでしたが、売り場にも英語の案内はありませんでした。

外国人が薬の英語の情報を手に入れるにはどうしたらいいのでしょうか。さらに、外国語での対応が必要な調剤薬局やドラッグストアの人たちに役立つものはないのでしょうか。そう考え、取材しました。

処方される薬は「くすりのしおり英語版」

探してみるとまずヒットしたのが、医師に処方された薬の情報が英語でも検索できる「くすりのしおり(http://www.rad-ar.or.jp/siori/index.html)」の英語版(http://www.rad-ar.or.jp/siori/english/index.html)でした。

製薬企業などが会員となっている「くすりの適正使用協議会(東京)」が運営しています。
協議会によると「くすりのしおり」には、効果や副作用、服用方法などをA4ほどの1枚にシンプルにまとめた「しおり」が、薬の写真とともに掲載されています。

もともとは医療現場で、患者に薬の説明をする時に印刷して渡せるように、1997年8月から日本語での提供が始まりました。今年3月現在では製薬企業175社が、1万6454枚のしおりを作成しています。

英語版が始まったのは2003年7月から。
例えば「ロキソニン(LOXONIN)」について知りたい時は、「lox」と英語名の一部を入れるだけで検索できます。
サービス開始のきっかけは、「海外へ渡航する日本人が薬を持っていく時、なんの薬か説明できる英語の資料がほしい」という要望でした。

しかし近年は訪日外国人が増加。医療現場で、外国人の対応に困るケースも増えてきました。

協議会などが昨年、外国人に対応したことのある調剤薬局の薬剤師409人にとったアンケートによると、外国人対応に不安を「感じる」「少し感じる」人は8割超にのぼりました。「日本人患者と比べ、どの程度コミュニケーションが出来ているか」という質問には6割が「最低限のことしか出来ていない」と答えています。

協議会の俵木登美子理事長は、「英語版のくすりのしおりを外国人患者に印刷して渡せば、口頭の説明では理解しきれなかった患者も、あとから見返すことができます」と話します。

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最終更新:5/7(火) 7:05
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