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新登場「とろみ」をつける自動販売機、導入のウラには日本が抱える大問題が

5/4(土) 9:00配信

中京テレビNEWS

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 コーヒーやココアなどの自動販売機。砂糖やクリームの量を調整できる機能はよく知られていますが、少し粘り気のある「とろみ」をつけることができる自動販売機が登場しました。介護老人保健施設が導入する裏側には、日本が抱える大きな問題がありました。

 コーヒーなのにとろとろ。この画期的な「とろみ」をつける自動販売機があるのが、岐阜市の介護老人保健施設「岐阜リハビリテーションホーム」。いったいどんなものなのでしょうか、実際に商品を購入してみると。

「普通のコーヒーを注文したのですが、やわらかめのわらび餅みたいな感じですね」(記者)

 実はこの「とろみ」をつけられる自動販売機は、高齢者の命を守るために開発されたものです。そこにはこんなワケがありました。

「(高齢者にとって)一番危険なものは液体なんです。液体の速度が速くて、のどにすっと入ってしまう。すると体がついていかなくて、肺の方に入ってしまう」(朝日大学 谷口裕重准教授)

 通常、人間の体は飲み物や食べ物を飲み込む時、空気が通る気管にふたをして、胃に運ばれていきます。

 しかし、年を重ねると、気管のふたが閉まらなかったり、タイミングがずれやすくなり、飲食物が気管に入ってしまうことが多くなります。こうした状態を「誤嚥(ごえん)」といいます。
 
 この誤嚥により、細菌が肺に侵入することで「誤嚥性肺炎」を引き起こし、死に至ってしまう高齢者が年々増えているといいます。

 その誤嚥を防ぐための対策が、「とろみ」。「とろみ」をつけることで飲み込む速度が遅くなり、肺に入りにくくなるそうです。

 そのため、これまでは職員が手作業で「とろみ」をつけていましたが、施設の利用者に口にしてもらうため、苦労が絶えなかったといいます。

「利用者が味にこだわりがあって、とろみを飲まなければいけない人がとろみをやめてほしいという声がでてきた」(岐阜リハビリテーションホーム 梅田たえ子師長)

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最終更新:5/4(土) 11:01
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