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“腸内環境が良い”ってどんな状態?情報に惑わされないために知っておきたい胃腸のこと

5/6(月) 11:34配信

FNN.jpプライムオンライン

「ダイエットをしたら胃が小さくなった」「ヨーグルトを食べて腸内環境が改善する」

世の中にはさまざまな情報があふれ、何が正解なのかわからずに惑わされることも多い。特に医療情報は、素人では判断できず、ネットやテレビなどで知った情報を鵜呑みにすることもあるだろう。

【ヨーグルトを食べまくっても腸内環境は改善しないワケ】

『胃腸を最速で強くする 体内の管から考える日本人の健康』(幻冬舎新書)の著者であり、内科医、産業医を務める奥田昌子医師に、前回は、ストレスが与える胃腸への影響について教えてもらった。今回は日々感じている素朴な疑問をぶつけてみた。

ヨーグルトよりも食物繊維!?

「腸内環境を整えれば花粉症の症状が和らぐ」や「肌荒れが良くなる」などと言われ、ヨーグルトをはじめとするプロバイオティクス食品を食べている人も多いだろう。

しかし、奥田医師は「腸内環境が全身の健康と結びついているのは間違いないと考えられていますが、具体的に花粉症や肌荒れの症状が軽くなるかどうかは、まだ可能性の段階で、研究が進められているところです」と話す。

腸内では、食物繊維をエサとする腸内細菌が生息し、食物繊維をしっかりと摂取すれば、腸内環境が整ってくるという。

著書によると、腸内細菌は厳しい生存競争を繰り広げているため、ヨーグルトなど実験室で育った善玉菌が、元から腸内にいる野生の善玉菌を押しのけて、エサの食物繊維を確保するのは難しい。それよりは、食物繊維をたっぷりと摂り、厳しい戦いを勝ち抜いた善玉菌を増やすことが大切だという。

例えば、400グラムのヨーグルトを食べても、約40~50億個の善玉菌しか増えず、それは腸内細菌全体の0.004パーセント以下に過ぎず、腸内環境を変えるにはとても足りないそうだ。

では、よく聞く「腸内環境が良い」状態というのは、どういった状態なのか。

「腸内環境が良いというのは、腸内細菌のバランスが整っていることです。善玉菌の割合が高く、悪玉菌や状況によって悪玉菌の味方をする日和見菌と言われるグループが少ない状態が望ましい。腸内環境の具合は、お通じの色や柔らかさ、そしてにおいでだいたい判断できると言われています。
善玉菌がにおいをあまり作らない一方で、悪玉菌がたくさんあると、食べたものに含まれるタンパク質を分解して、硫化水素をはじめとする、嫌なにおいの物質が作られます。“おならがにおう”と感じている人は、腸内環境が整った状態ではないと言えますね」

だが、「腸内環境」と結びつけて考えられがちな「便秘」については、それだけで腸内環境を判断できるものでもないという。

「便秘がちだし、腸内環境が悪いのでは?と心配して病院に来る方もいますが、お通じの回数と腸内環境は結びつきません。たとえ週に1、2回であっても、お腹が張って苦しいとか、出してもスッキリしないなどの症状がなければ、それがその人のリズムと考えられるので、腸内環境の善し悪しとは直接関係ありません」

次に、ダイエットをしたり、あまり食べない期間が続くと「胃が小さくなった」と考える人も多いだろう。

しかし、そもそも胃の大きさには個人差は少なく、バリウム検査で比較してもあまり変わりはないといい、「胃が小さくなったと感じるのは、脳が早い段階で満腹と感じる、というだけです」と話した。

だが、通常の人よりも何倍もの量を食べる人も世の中には存在しているが、そういった人たちを奥田医師は「普通だったら、胃に蓄えて攪拌して、消化する下準備をするのが胃の働きなのですが、大食いの人はおそらく、途中の状態でも腸へ送ってしまうのではないかと考えられます」としつつも、通常の人は訓練されていないため、胃腸を壊してしまうと指摘した。

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最終更新:5/7(火) 9:52
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