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女子やり投げ日本新の北口榛花、パワー生むその規格外運動能力…スカウトした恩師振り返る

5/8(水) 8:43配信

スポーツ報知

 陸上女子やり投げの北口榛花(21)=日大4年=が、6日の木南記念(大阪)で64メートル36の日本新記録をマークし、フィールド種目の日本人勢では東京五輪参加標準の突破第1号になった。7日、旭川東高校時代の恩師・松橋昌巳氏(64)=北翔大コーチ=がスポーツ報知のインタビューに応じ、教え子の快挙に祝福の声を寄せ、東京五輪へのエールを送った。(取材、構成・小林 聖孝)

 ―松橋さんは北口が旭川東高入学当時の陸上部監督でした。小、中学時代は競泳とバドミントンの選手だった北口をスカウトし、やり投げに導いた。今回の日本新樹立をどう見ました?

 「いつかは出ると思っていましたが、今季序盤戦で出るとは思わなかった。ただ、すごいなと驚きました。最近見た動画では、リリース時に顔が左側に傾き、やりの軌道もカーブを描いていましたが、この日(6日)は助走からの流れもスムーズでリリース時も顔が正面を向き、軸がぶれず、やりも真っすぐ伸びていました」

 ―本人から連絡は?

 「LINEなどで連絡は取り合ってきましたが、6日の試合直後に電話で『やっと出ました』と連絡があり、うれしそうでした。良かったなと、祝福しました」

 高校3年で、高校総体、世界ユース(コロンビア)、国体を制し、日本ジュニア選手権も58メートル90の日本高校新で優勝。しかし大学入学後は一時伸び悩みました。

 「大学1年で右肘を故障し、2年でコーチ不在という試練があったが、単身での海外合宿など前向きな取り組みで壁を乗り越え、精神的にも成長してくれた」

 ―北口の強さの秘密は?

 「従来の日本人選手に比べ規格外の体格と運動能力。競技は違いますが米大リーグの大谷翔平選手(24、エンゼルス)のようなワールド級のサイズが、パワーを生み出しています」

 ―今後、ゴールデングランプリ(19日・大阪)、日本選手権(6月27~30日・福岡)と続きます。

 「今回の日本新で注目と期待が一気に高まる。大きなプレッシャーがかかると思いますが、高校時代も大舞台で勝負強さを発揮してきた。自分の投てきに集中してほしい」

 ―今回の記録は今季世界6位、フィールド種目の日本勢では20年東京五輪参加標準(64メートル)の突破第1号。9月の世界陸上(カタール・ドーハ)に加え、7月のユニバーシアード(イタリア・ナポリ)代表も濃厚です。

 「代表が決まればユニバで金、世界陸上は決勝進出を目指し、世界トップ選手の力を肌で感じてほしい。その経験を生かし、東京五輪でメダルに挑戦してほしいですね」

 ◆北口 榛花(きたぐち・はるか) 1998年3月16日、旭川市生まれ。21歳。水泳を3歳で始め、小学1年から始めたバドミントンは、6年の全国小学大会・団体戦で優勝している。高校1年で陸上やり投げに転向した。2、3年時に高校総体連覇。3年生の時の15年、日本陸連の若手有望選手育成プログラム「ダイヤモンドアスリート」に認定された。16年4月に日大進学した。179センチ、86キロ。家族は両親。

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最終更新:5/14(火) 22:23
スポーツ報知

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