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小田急・千歳船橋駅前「テヴィエ」像の正体は~駅前の偉人を訪ねて

5/7(火) 11:39配信

DANRO

電車で旅をしていると、駅の前に立つ銅像に目が止まることがあります。多くは、かつてその地を治めた戦国武将や、そこで生まれ育った歴史上の人物のものです。しかし、なかには、あまり知られていない人の銅像だったり、有名な人であっても「なぜここに?」と首をかしげてしまう銅像を見かけたりすることがあります。(土井大輔)

【画像】駅前の「テヴィエ像」

たとえば、筆者の地元・滋賀県高島市にある駅の前には「中江藤樹」の巨大な像があります。地元では有名な人ですが、全国的には、何をした人かはおろか、名前をどう読むかわからない人がほとんどでしょう。答えは……いずれどこかで。

同じように、おもに地元の人だけが知る「駅前の偉人」を訪ねる旅に出るというのはどうだろう。そう思い立ちました。予期せぬ発見がありそうです。しかし、時は大型連休中。遠出する気にはなれません。ならば、東京にもそんな像がないかと探すうちにたどりついたのが、小田急線の千歳船橋駅前(世田谷区)にある「テヴィエ像」でした。

「ああ、あの像ね」とすぐわかった人は、おそらく千歳船橋駅をよく利用する人でしょう。「そんなところにテヴィエの像が?」と思った人は、きっとミュージカルが好きな人。そして「えっ、何をした人だっけ?」と思った人は、筆者の仲間です。テヴィエが何者なのか、この地を訪ねるまで、まったく知りませんでした。

「テヴィエ像」の正体はあの名優

千歳船橋駅は、新宿駅から小田急線で20分ほどで行けます。改札口はひとつだけで、改札を出ると、真正面に「テヴィエ」の胸像が見えます。

「テヴィエ」とは、ミュージカル『屋根の上のヴァイオリン弾き』の登場人物です。ここにあるテヴィエ像は、俳優・森繁久彌(もりしげ・ひさや)さんがその「テヴィエ」を演じた姿。つまりこの像は、森繁久彌さんの像なのです。

森繁久彌さんといえば、往年の名優。映画『もののけ姫』に登場する「乙事主(おつことぬし)」の声を担当したことでも知られています。筆者は、映画『男はつらいよ 純情篇』で、娘に厳しい父親を演じた森繁さんが好きです。

台座の説明によると、このテヴィエ像、もとは1982年に『屋根の上のヴァイオリン弾き』のロングラン公演(707回)を記念して、興行主から森繁さんに贈られたものだそうです。森繁さんが96歳で亡くなった5年後、2014年に、森繁さんのご遺族から世田谷区に寄贈されたといいます。

では、なぜ森繁さんの像がこの地に贈られたかというと、この町に森繁さんが長く住んでいたからだそうです。森繁さんの著書、その名も『森繁自伝』(中公文庫)には、森繁さんが戦後、同じ小田急沿線の「狛江村」(現在の狛江市)に引っ越してきたことが書かれています。

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最終更新:5/7(火) 11:39
DANRO

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